トランプ前大統領 有罪の評決 大統領経験者で刑事事件有罪は初(2024年5月31日『NHKニュース』)

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アメリカのトランプ前大統領が不倫の口止め料をめぐって帳簿などの業務記録を改ざんした罪に問われている裁判で、ニューヨーク州の裁判所の陪審員は30日、有罪の評決を下しました。アメリカの大統領経験者が刑事事件で有罪となるのは史上初めてです。
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ニューヨーク州の裁判所で4月15日から行われている裁判で、トランプ氏は2016年の大統領選挙で不利にならないよう不倫の口止め料を支払い、その支出を隠すために弁護士費用と偽り不正に処理したとして、帳簿などの業務記録を改ざんした罪に問われています。
30日、一般の市民から選ばれている12人の陪審員がトランプ氏が有罪か無罪かを判断するための評議と呼ばれる非公開の話し合いを前日に続いて行いました。
検察側と弁護側、双方の主張をもとに、陪審員が話し合った結果、全員の判断が一致し、トランプ氏に有罪の評決を下しました。
陪審員による評決の理由は明らかにされません。
量刑については後日、裁判官が言い渡します。
トランプ氏は「罪状はでっちあげですべてが不正だ」などと述べ、ことし秋の大統領選挙で返り咲きを目指す自身への選挙妨害だと無罪を主張していて、今後、控訴するものとみられます。
アメリカの大統領経験者が刑事事件で有罪となるのは史上初めてで、バイデン大統領とトランプ前大統領が対決することになることし秋の大統領選挙にどのような影響を与えるかが焦点です。
トランプ前大統領「不正で恥ずべき裁判」
トランプ前大統領は有罪の評決が出たあと法廷の外で記者団に対し「これは不正で恥ずべき裁判だ。本当の評決は11月5日に国民によって下される」と述べて不当な評決だと主張しました。
 

トランプ氏に有罪評決 大統領経験者に初―口止め料事件で米NY州地裁陪審(2024年5月31日『時事通信』)
 
 【ニューヨーク時事】トランプ前米大統領による不倫口止め料記録改ざん事件の公判で、ニューヨーク州地裁の陪審は30日、トランプ氏に有罪評決を言い渡した。大統領経験者が有罪評決を受けるのは米史上初。返り咲きを目指す11月の大統領選に向けて大きな打撃となる。
 評決を受け、判事が後に量刑を宣告する。トランプ氏は直ちに控訴する意向だ。有罪でも大統領選に出馬することは可能だが、時間の制約や裁判費用などトランプ氏にはさらなる負担がのし掛かる。
 起訴状などによると、トランプ氏は2016年大統領選直前、当時の腹心コーエン元顧問弁護士を通じて、ポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんに不倫の口止め料を支払った。コーエン氏に弁済する際、小切手などに「弁護士費用」と虚偽記載したとして、ニューヨーク州法の業務記録改ざん罪に問われていた。

7月11日にトランプ氏の量刑審理(2024年5月31日『共同通信』)
 
【ニューヨーク共同】米ニューヨーク州地裁の判事は30日、有罪評決が下されたトランプ前大統領の量刑を決める審理を7月11日に開くと決定した。
 

大統領選で国民が評決下すとトランプ氏(2024年5月31日『共同通信』)
 
【ニューヨーク共同】不倫口止め疑惑に絡む事件で有罪評決を受けたトランプ前米大統領は、大統領選が実施される11月5日に「国民によって本当の評決が下される」と語った。