トランプ前大統領 “業務記録を改ざんした罪” 裁判の冒頭陳述(2024年4月23日『NHKニュース』)

 トランプ前大統領

 


アメリカのトランプ前大統領が不倫の口止め料をめぐり業務記録を改ざんした罪に問われている裁判の冒頭陳述が行われました。検察側は「トランプ被告は犯罪を隠ぺいした」と述べたのに対し、弁護側は無罪を主張しました。

トランプ前大統領は不倫の口止め料を弁護士費用と偽って計上したなどとして業務記録を改ざんした罪に問われています。

22日、ニューヨーク州の裁判所で行われた冒頭陳述で検察は「トランプ被告は、2016年の大統領選挙を腐敗させる犯罪を企てた。業務記録を繰り返し偽ることで、その犯罪の陰謀を隠蔽した」と述べ、スキャンダルが表に出ないよう業務記録を改ざんしたと主張しました。

これに対し弁護側は「トランプ氏は無実だ。罪を犯していない。検察はこの裁判を起こすべきではなかった」と述べ、無罪を主張しました。

トランプ前大統領「裁判は長く続く 非常に不公平だ」

トランプ前大統領は、法廷から出たあと報道陣に対し「私は選挙運動のためにさまざまな場所にいるべきなのに法廷に座っている。今後も裁判は長く続くことになるだろう。非常に不公平だ」と訴えました。

大統領経験者として初めて刑事裁判の被告となっているトランプ氏の言動は大きな関心を集め、11月の大統領選に向けた世論の動向にも大きく影響しそうです。