仙台・青葉まつり完全復活へ 5月に節目の40回 69年ぶり「仙台祭木遣音頭」も(2024年4月25日『河北新報』)

2023年の第39回仙台・青葉まつり。山鉾が連なり、新緑の目抜き通りを練り歩いた=仙台市青葉区の東二番丁通

 仙台・青葉まつり協賛会は25日、仙台市中心部で5月18、19日に行われる第40回仙台・青葉まつりの概要を発表した。節目を記念し、姉妹都市の呼び物が来仙。新型コロナウイルスの流行前の開催規模に完全復活する。

 18、19日ともすずめ踊り総踊りに、沿道の観客も飛び入りできるほか、粋な踊りを披露した団体「祭連(まづら)」を表彰する「誉(ほまれ)賞」を5年ぶりに再開させる。飲食が可能な「杜の市」を勾当台公園の市民広場にも拡大する。

 18日の宵まつりでは「仙台祭木遣音頭(せんだいまつりきやりおんど)」が69年ぶりに復活。観光姉妹都市徳島市阿波おどりが昨年に続き、しなやかで躍動感あふれる演舞を披露する。

 19日の本まつりの時代絵巻巡行には昨年と同じ91団体、昨年より400人多い3800人が参列する予定。歴史姉妹都市愛媛県宇和島市の「牛鬼(うしおに)」と呼ばれる山車2台も登場する。

 すずめ踊りにエントリーした団体は127祭連、約3800人。コロナ禍前の水準に及ばないものの、昨年の116祭連、3170人に比べ回復傾向にある。

 市役所で記者会見した協賛会の渡辺博之実行委員長(63)は「節目のまつりを以前の形で迎えられる。参加者や観客に楽しんでもらい、仙台の歴史に関する学びの機会にしたい」と意気込んだ。