東京都品川区議会は23日の臨時会で、元共産の中塚亮区議(48)への議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。わいせつな言葉をかけるなどセクハラを繰り返したとして「速やかに議員を辞職するよう強く求める」とした。議会事務局によると、品川区議会で同案の可決は初めて。
決議などによると、中塚区議は数年間にわたり特定の女性にセクハラ行為をしたと認め、昨年12月に共産党から除籍処分を受けた。今年2月、区議会の会派代表らの質疑に加害を認めたが「辞職は処分として重すぎる」と議員を続けた。このため区議10人が3月26日、辞職勧告決議案を議会に提出した。
採決は38人中36人が賛成し可決。中塚区議は欠席した。決議では「自らの行為を認めておきながら、議員を続けることは矛盾している」などと指摘した。議会では今後、ハラスメント防止のための研修などを進めるという。(梅野光春)
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