町職員へのセクハラ99件を認定した第三者委員会の調査報告を受け、記者会見する岐阜県岐南町の小島英雄町長=28日午後、岐南町役場

■3月4日 これが県議会委員会室での言葉とはあきれた。三重県の54歳の自民党議員が26歳の野党女性議員を下の名前で「○○ちゃん」と呼び、「今度、風邪をひいたら看病に来てね」「来るときは看護師の格好で来てもらおうかな」。いくら雑談中とはいえ、何かのプレーではあるまいしセクハラの極致のようなハレンチぶりだ。

 女性議員は県議会にハラスメント再発防止に向け研修会を開くよう申し入れるという。当のセクハラ議員は「話しやすい雰囲気を作ろうとして行き過ぎた。不適切だった」と釈明したとか。今話題のテレビドラマではないが昭和から令和にタイムスリップし、ひんしゅくを買いまくる中年男そのものだ。

 岐阜市に隣接する岐南町(ぎなんちょう)をいっぺんに有名にさせた小島英雄町長(74)はその最たる存在だった。2020年10月、4回目の町長選挑戦で4票差で初当選すると、翌月の就任直後から女性職員の頭をなでるなどのセクハラが始まったという。お尻をなでるわ、手を握るわ、抱きつくわとセクハラは日常茶飯事。

 それが週刊誌で報じられ、第三者委員会の調査報告では99件ものセクハラが認定された。辞職を勧告され「調査は中立性に欠け、偏見がある」などと反論していたが、町議会で不信任決議案が提出され可決の可能性があると知り「心が折れた」と辞職願を出した。5日付で辞職の見通しという。

 いいトシをして兄らに散々叱られたとかで最後は涙を流したものの、まるでセクハラをするために町長になったような印象しか残らない。中央では政治とカネの問題をめぐってのドタバタ劇が続き頂点に達した政治不信。地方もセクハラ騒動でお付き合いとは情けない限りだ。(今村忠)