柿沢未途元議員側からの「買収」を元江東区議が否認 180万円「選挙運動の報酬ではない」と初公判で主張(2024年4月3日『東京新聞』)

 
 昨年4月の東京都江東区長選を巡り、柿沢未途自民党衆院議員(53)と前区長木村弥生被告(58)から計約180万円を受け取ったとして、公選法違反(被買収)の罪に問われた元区議板津道也被告(54)の初公判が2日、東京地裁であった。被告は「選挙運動の報酬ではない」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。
江東区役所

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 検察側は冒頭陳述で、当時は非自民区議だった板津被告は、表だって木村被告を支援しにくい柿沢元議員に代わり、木村陣営の区議団を取りまとめていたと指摘。区長選と同じ日に行われた区議選で落選後、柿沢元議員から感謝を伝えられた上で、自らの政治団体で雇う形を取り、給与名目で毎月20万円を支払うと言われたとし「被告は、給与は名目で、選挙運動の報酬だと理解していた」と主張した。
 起訴状によると、木村被告のための投票取りまとめなど選挙運動の報酬として、昨年6月に木村被告から100万円を、同7~10月に柿沢元議員から4回にわたり計約80万円を受け取ったとされる。
 柿沢元議員は公選法違反(買収など)の罪で有罪が確定し、木村被告は同罪で在宅起訴されて公判中。(中山岳)