大阪府泉南市の添田詩織市議から、差別的言動やヘイトスピーチを受けて名誉を毀損(きそん)されたとして、大阪市中央区のイベント会社「TryHard Japan」が、市議と市に各1100万円の損害賠償と投稿削除を求めた訴訟の第1回口頭弁論が19日、大阪地裁(達野ゆき裁判長)であった。
【写真】ヘイト声明のDHCが「マル秘」謝罪文
提出先には非公開を要求 原告側は「政治家の票集めという私利私欲のためのヘイトスピーチだ」と主張し、市議と市はそれぞれ、請求棄却を求めた。 訴状によると、添田市議は週刊誌の取材に対し、同社を「中国系企業だ」として「(イベント開催に絡み)多額の公金がだだ漏れしている」「公共事業に中国系企業をかかわらせるのは経済安保上、危険な行為に他ならない」などと主張。動画サイトなどでも同様の言動を繰り返し、同社の名誉権を侵害したほか、ヘイトスピーチ解消法で規定する「不当な差別的言動」に当たるとしている。
意見陳述に立った同社の大付楽洋代表取締役は「日本が好きで留学のために来日し、2008年に日本国籍を取得した。日本の方々に助けられ、多国籍のスタッフと働いてきた」と紹介。その一方で、「事実無根の誹謗(ひぼう)中傷であっても、政治家が言うことを一般の方は信じる。私たちは簡単に社会的な信用を失ってしまう」などと被害の深刻さを訴えた。
添田市議は「『公金がだだ漏れ』などの表現は、週刊誌記者が書いたもので、私の発言内容とは違う。全面的に争いたい」としている。【鵜塚健】
添田市議
■生年月日■
1989年3月11日
■学歴■
泉南市立信達小学校 2001年度卒業
泉南市立信達中学校 2004年度卒業
大阪府立佐野高等学校 2007年度卒業
関西大学 政策創造学部 2011年度卒業
オーストラリアCQU
メキシコInstituto Tecnologico de La Piedad留学
■経歴■
湘南乃風や海外アーティストのバックダンサーを務め,ダンサーとしても活躍する学生時代を過ごす。
大学卒業後ベンチャー企業の外資系商社に就職。
シカゴ、タイで研修を積むなどグローバルに活躍。
その後独立し24歳で泉南市樽井で飲食店経営を始める。
泉南市商工会青年部で泉南市を盛り上げるため奮闘。
DJ・音楽家としても活動。
2020年10月、31歳で泉南市議会議員に二位で当選。
2020年女性DJランキング21位
審査員特別賞とファッショニスタ賞受賞
2021年女性DJランキング17位
楽曲“inferno”beatportランキング世界3位