大規模な再開発が進む板橋区の「ハッピーロード大山商店街」で7日、アーケード解体や再開発に反対する住民らがデモ行進した。商店街の店主らでつくる「大山問題を考える会」が主催。参加者らは「庶民の街大山を守ろう」などと訴えながら商店街を歩いた。
商店街のシンボルのアーケードは、東武東上線大山駅付近から約560メートル続く。うち中央部分の約180メートルは、近くで計画されているタワーマンション4棟の建設に伴う都道整備のため、4月から順次解体、撤去される予定。会は「商店街が分断される」などとして反対してきた。
デモ行進をする商店街の関係者ら=板橋区大山町のハッピーロード大山商店街で
再開発で立ち退きを求められている地元のスーパー「コモディイイダ」の飯田武男社長はデモで「道路の用地買収が進んでいないのに、なぜアーケードだけ先行して壊さなくてはならないのか。商店街を守りたい」と声を上げた。
商店主らは3月、商店街振興組合と施工業者を相手に、アーケードの一部解体工事の中止を求める仮処分を東京地裁に申し立てた。(長竹祐子)