女児死亡の踏切事故 国の運輸安全委が調査開始 群馬 高崎(2024年4月7日『NHKニュース』)

 事故

 

6日、群馬県高崎市の踏切で近くに住む9歳の女の子が列車にはねられて死亡した事故を受けて、国の運輸安全委員会が詳しい調査を始めました。

高崎市吉井町にある上信電鉄の踏切で6日、近くに住む小学4年生の澁澤姫星愛さん(9)が列車にはねられて死亡しました。

事故を受けて国の運輸安全委員会は、鉄道事故調査官2人を現地に派遣し、7日朝から上信電鉄の担当者が立ち会い、調査を始めました。

現場の踏切は、遮断機も警報機も設置されていない「第4種踏切」で、調査官は歩行者と運転士のそれぞれからどのように見えるかや、注意を促す看板の場所などを確認していました。

女の子は当時、犬と一緒にいたとみられ、調査官は今後、運転士の聞き取りや女の子がはねられた車両を確認するなどして、原因や再発防止策などを報告書にまとめるということです。

横飛雅俊鉄道事故調査官は、「特に横断者の目線でどう見えるかを映像を撮りながら確認した。事実を積み重ねて、分析していきたい」と話していました。

高崎市 第4種踏切の安全性 緊急調査へ 

上信電鉄によりますと、高崎駅下仁田駅を結ぶ全線33.7キロの区間には、「第4種踏切」が45か所あるということです。

会社は「第4種踏切」を徐々に減らしてきましたが、現場の踏切については、協議はまだ行われていなかったということです。

一方、高崎市は、市内の「第4種踏切」の安全性について、緊急の調査を行うことにしています。