群馬 高崎 踏切で小学生とみられる女児 列車にはねられ死亡(2024年4月6日『NHKニュース』)

6日午前、群馬県高崎市上信電鉄の踏切で小学生とみられる女の子が列車にはねられて死亡しました。踏切には遮断機がなく、警察は身元の確認を進めるとともに当時の状況を調べています。

警察によりますと、6日午前9時前、群馬県高崎市吉井町にある上信電鉄の踏切で、「人身事故があった」と上信電鉄から警察に通報がありました。

警察が調べたところ、はねられたのは小学生とみられる女の子で、その場で死亡が確認されました。

現場は上信電鉄西山名駅から西に300メートルほどの所にある踏切で、遮断機はありません。

女の子がはねられたのは下仁田駅発・高崎駅行きの2両編成の上り列車で、警察が身元の確認を進めるとともに当時の状況を調べています。

事故があった踏切は「第4種踏切」 

国土交通省によりますと、6日午前8時50分ごろ、上信電鉄の馬庭駅と西山名駅の間の群馬県高崎市にある踏切で、2両編成の列車が進行方向の左側から入ってきた歩行者をはねたということです。

事故があった踏切は、遮断機や警報機が設置されていない「第4種踏切」で、歩行者は死亡が確認されたということです。

運輸安全委員会鉄道事故調査官2人を派遣し、事故の詳しい原因を調べることにしています。

遮断機ない踏切 事故があとを絶たず

今回事故が起きた遮断機と警報器がともにない「第4種踏切」と、警報器はあるものの遮断機がない「第3種踏切」で事故があとを絶ちません。

このため、国の運輸安全委員会はこれらの踏切で起きたすべての死亡事故で詳しい事故調査を行っています。

すべての死亡事故を調査対象としたのは2014年4月からで、運輸安全委員会によりますと2023年末までに69件の死亡事故が起き、71人が死亡しています。

調査では事故原因や再発防止策を調べて報告書にまとめていて、報告書ではこれまで、鉄道会社と道路管理者に対し、踏切の廃止や遮断機と警報器の設置などを繰り返し求めています。

しかし、国土交通省によりますと、2023年3月末の時点で、「第4種踏切」は全国に2408か所、「第3種踏切」は592か所、残っています。

これらの踏切がなくならないことについて、国土交通省は、踏切を利用する住民との間で廃止の合意形成が難しいほか、採算の厳しい地方鉄道などは遮断機や警報器を設置する費用の確保が難しいといった現状があると説明しています。

 

犬を走って追いかけた? 死亡女児は9歳くらいか 群馬の踏切事故(2024年4月6日)

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6日午前、群馬県高崎市上信電鉄の踏切で近くに住む9歳の女の子が、列車にはねられて死亡しました。踏切に遮断機や警報機はなく、女の子は当時、犬と一緒にいたとみられるということで、警察が当時の状況を調べています。

警察によりますと、6日午前9時前、群馬県高崎市吉井町にある上信電鉄の踏切で、近くの高崎市山名町に住む小学4年生の澁澤姫星愛さん(9)が列車にはねられて、その場で死亡が確認されました。

現場は上信電鉄西山名駅から西に300メートルほどの所にある踏切で、遮断機や警報機は設置されていません。

警察によりますと、事故を目撃した人は「女の子は犬と一緒にいた。近くに大人はいなかった」と話しているということです。

また上信電鉄によりますと、列車の運転士は「犬のリードを持った女の子が走った犬を追いかけるようにして踏切に入り列車に衝突した」と話しているということで、警察が当時の状況をさらに調べています。

事故があった踏切は「第4種踏切」

 

国土交通省によりますと、6日午前8時50分ごろ、上信電鉄の馬庭駅と西山名駅の間の群馬県高崎市にある踏切で、2両編成の列車が進行方向の左側から入ってきた歩行者をはねたということです。

事故があった踏切は、遮断機や警報機が設置されていない「第4種踏切」で、歩行者は死亡が確認されたということです。

運輸安全委員会鉄道事故調査官2人を派遣し、事故の詳しい原因を調べることにしています。

遮断機ない踏切 事故があとを絶たず

今回事故が起きた遮断機と警報器がともにない「第4種踏切」と、警報器はあるものの遮断機がない「第3種踏切」で事故があとを絶ちません。

このため、国の運輸安全委員会はこれらの踏切で起きたすべての死亡事故で詳しい事故調査を行っています。

すべての死亡事故を調査対象としたのは2014年4月からで、運輸安全委員会によりますと2023年末までに69件の死亡事故が起き、71人が死亡しています。

調査では事故原因や再発防止策を調べて報告書にまとめていて、報告書ではこれまで、鉄道会社と道路管理者に対し、踏切の廃止や遮断機と警報器の設置などを繰り返し求めています。

しかし、国土交通省によりますと、2023年3月末の時点で、「第4種踏切」は全国に2408か所、「第3種踏切」は592か所、残っています。

これらの踏切がなくならないことについて、国土交通省は、踏切を利用する住民との間で廃止の合意形成が難しいほか、採算の厳しい地方鉄道などは遮断機や警報器を設置する費用の確保が難しいといった現状があると説明しています。