派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、自民党から離党勧告の処分を受けた、世耕 前参議院幹事長が、政治的責任を取りたいとして離党届を提出しました。
今回の問題で自民党は4日、党紀委員会で39人の処分を決定し、このうち世耕 前参議院幹事長は離党勧告となりました。
これを受けて世耕氏は今夜、離党届を提出しました。
そして記者団に対し「国民に大変大きな政治不信を抱かせることになり、心より深くおわびしたい。離党勧告が出されたことを受けて、政治的責任を取って自民党を離党することにした」と述べました。
世耕氏は参議院和歌山選挙区選出の当選5回。
安倍元総理大臣に近かったことで知られ、経済産業大臣や官房副長官などを歴任しました。
2019年からは自民党の参議院幹事長を務めましたが、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で去年12月に辞任しました。
所属していた安倍派では「5人衆」と呼ばれる議員の1人で、派閥の意思決定にあたる常任幹事会のメンバーでした。
所属議員へのキックバックの取り扱いを話し合ったおととし8月の幹部協議に出席していた1人でもあります。
おととしまでの5年間の収支報告書への不記載の額は1542万円でした。
先月には参議院政治倫理審査会に出席し、派閥の会計処理について「会計や資金の取り扱いに関与することは一切なかった。パーティー券販売のノルマやノルマ超過分の還付方法などについて関与したこともなければ報告・相談も受けてこなかった」と述べていました。