米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)の通訳を解雇された水原一平氏(39)の違法賭博問題を巡り、大谷選手は24日、報道陣に25日(日本時間26日)に取材対応すると明らかにした。米紙ロサンゼルス・タイムズなどが伝えた。広報担当者もこれを確認したという。
問題の発覚以降、コメントを避ける大谷選手には「沈黙が臆測を招いている」(ロサンゼルス・タイムズ)と説明を求める声が米メディアからも出ていた。ドジャースのロバーツ監督は、大谷選手が自ら話すことを支持すると表明。「彼が知っていることを話し、考えを述べてくれることをうれしく思う」と述べた。
米スポーツ専門局ESPNなどによると、水原氏は米西部カリフォルニア州のブックメーカー(賭け屋)に借金があり、大谷選手の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)の送金があった。水原氏は当初、大谷選手が借金返済の肩代わりをしたと説明。翌日に撤回し、大谷選手は借金について何も知らなかったと語っていた。
賭け屋の弁護士はAP通信に対し、「(賭け屋は)大谷選手といかなる形でも接触したことはない」と話している。大谷選手の代理人が所属する法律事務所は、大谷選手が「大規模な窃盗の被害」にあったと訴えており、捜査当局に刑事告訴している。また、大リーグ機構(MLB)も調査手続きを始めている。【ニューヨーク中村聡也】
大谷翔平が26日に水原一平元通訳の賭博問題について発言 ロバーツ監督歓迎「正しいこと」(2024年3月25日『産経新聞』)