米メディアによると、大谷翔平選手(29)が所属する米大リーグ・ドジャースから解雇された通訳の水原一平氏(39)の疑惑は、スポーツ賭博が認められていない西部カリフォルニア州でブックメーカー(賭け屋)の疑いがある人物に対する連邦捜査当局の調べの過程で表面化した。
スポーツ専門局ESPNによると、捜査当局は昨年10月に、この人物の自宅を家宅捜索し、今年に入って関係する口座に大谷選手の名前で送金があったことを把握した。ESPNは、昨年9月と10月に大谷選手の名前でそれぞれ50万ドル(約7540万円)が送金されていた銀行情報を確認したという。大谷選手の代理人の法律事務所は声明で大谷選手の資金が「盗まれた」としている。
ESPNとLAタイムズによると、今回の疑惑を担当する捜査班はカリフォルニア州を舞台とする数百万ドル規模の別の違法スポーツ賭博事件も手がけており、賭け屋とされる米野球マイナーリーグの元選手らを起訴し、裁判が続いている。【ニューヨーク八田浩輔】