自民 信頼回復に向け 党幹部全国各地で対話へ 野党 実態解明を(2024年3月21日『NHKニュース』)

派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、自民党は、党幹部が全国を回って各地の有権者の声を聴く取り組みを22日から始め、信頼回復につなげたい考えです。これに対し野党側は、実態解明が進んでいないとして、安倍派幹部らの証人喚問などを引き続き求める方針です。

今回の問題を受けて自民党は、岸田総理大臣を含む党幹部が全国を回って各地の有権者の声を聴く「政治刷新 車座対話」を、22日から始めることにしています。

森山総務会長は「しっかりとお叱りも受け、自民党に何を望んでいるのか聴かせて
もらいたい」と述べました。

初回の22日は、茂木幹事長が金沢市を訪れることにしていて、有権者の意見などを党改革に反映させ信頼回復につなげたい考えです。

これに対し野党側は、これまでの衆参両院の政治倫理審査会では実態解明は進んでいないとして、安倍派幹部らの証人喚問や、中堅若手議員などの審査会への出席を引き続き求める方針です。

立憲民主党の岡田幹事長は「審査会で説明したいという、まともな議員は自民党にもいるはずで、誰かが止めているとしたら問題だ」と述べました。

衆議院の審査会では、野党だけでは開催の申し立てに必要な委員の数が足りないことから、野党側は21日に開かれる幹事懇談会で、与党の公明党にも協力を求めることにしています。