能登半島地震では、被災した多くの人が慣れ親しんだ土地を離れ、それぞれの避難先での生活を余儀なくされています。被害の大きさから今後、ふるさとには戻らず転居を検討せざるをえない人もいる中、石川県輪島市の集落では、離れ離れになってもSNSを活用して近況を伝え合いつながりを保っていこうという動きがあります。
倉山さんは、「近況を知ることで『みんなと一緒に自分も頑張ろう』と思えて本当に心強いです。別所谷町でまたみんなに会える日を心待ちにしています」と話していました。
復旧・復興が進んだときに集落に戻るのか、それとも新たな場所で生活するのか、いまはほとんどの人が結論を出せない状況だということですが、保下さんは長年、苦楽をともにしてきた集落のつながりはどんな形でも保っていきたいと考えています。
保下さんは、「何十年も一緒に過ごし同じ釜の飯を食べてきた仲間なのでつながりが切れることは今後もないし、大事にしたい。今はまだみんな気持ちが落ち着かず、先のことを考える余裕はありませんが、かつて酒を酌み交わした仲間たちと、いつかまた笑って集まることができる日が来れば」と話していました。