パラ卓球 七野一輝が連覇 日本一を争う大会 車いすのクラスで(2024年3月17日『NHKニュース』)

パラ卓球の国内トップクラスの選手が日本一を争う大会が開幕し、男子シングルスの車いすのクラスは、世界ランキング5位の七野一輝選手が連覇を果たしました。

16日開幕した全日本オープンパラ卓球選手権大会は、神戸市で17日まで2日間の日程で行われ、立位と車いすのクラスで日本一を争います。

16日はシングルスの試合が行われ、男子の車いすのクラスの決勝はパリパラリンピック出場を目指す世界5位の25歳、七野選手が持ち味の強烈なフォアハンドで相手を圧倒し、2ゲームを連取しました。

その後は、相手のショットに苦しみ2ゲームを取り返されましたが、最終の第5ゲームでラリーを制し、ゲームカウント3対2で大会連覇を果たしました。

七野選手は「泥臭く粘り強く、プレーできたことが優勝につながった。パリパラリンピックの出場権をしっかりとって、本大会で活躍できるように頑張っていきたい」と話していました。

また、女子の車いすのクラスの決勝は、リオデジャネイロパラリンピックまで4大会連続で出場した76歳の別所キミヱ選手が、多彩なサーブや、コースをつく巧みなショットで、ゲームカウント3対1で勝ち、17回目の優勝を果たしました。

別所選手は、2005年にこの大会で初めて優勝してから、新型コロナウイルスの影響で個人戦が中止となった2022年までの3年間を除いて毎年この大会で優勝しています。

別所選手は「ここ数年間いろいろなアクシデントがあったが、負けることなく突き進んできたからきょうがあるので、諦めなくてよかった。勝つことも大事だが挑戦する気持ちも大事だと思うので、練習を皆さん以上に一生懸命にやりもっと強くなりたい」と意気込んでいました。

このほか、立位のクラスでは、男子は阿部隼万選手、女子は松島恵子選手がそれぞれ優勝しました。