国連「豊かさ」ランキング、日本24位に後退…アジアでは香港・シンガポール・韓国に続いて4番目(2024年3月14日『読売新聞』)


 【ニューヨーク=金子靖志】国連開発計画(UNDP)は13日、各国・地域の教育や所得水準で豊かさを測る2023~24年版「人間開発指数HDI)」世界ランキングを発表した。日本は前回調査(21~22年版)から2位下がり、24位となった。


 報告書によると、1位はスイスで、ノルウェーアイスランドと続いた。アジアでは4位の香港が最も高く、シンガポール(9位)、韓国(19位)に続いて日本は4番目だった。ロシアは56位、中国は75位だった。


 経済協力開発機構OECD)全38加盟国の指数は23年にコロナ前の水準を上回ったが、世界最貧国の半数はコロナ前を下回る見通しだ。報告書では「世界的に経済活動が一極集中し、不平等に拍車を掛け、二極化が加速している」と分析した。

 

日本の「豊かさ」24位 世界で格差拡大と警鐘―国連(2024年3月14日『時事通信』)

国連開発計画(UNDP)のシュタイナー総裁=2023年6月、英ロンドン(AFP時事)

国連開発計画(UNDP)のシュタイナー総裁=2023年6月、英ロンドン(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】国連開発計画(UNDP)は13日、平均寿命や教育、所得の観点から各国の豊かさを測る「人間開発指数HDI)」の2023~24年版報告書を公表した。日本は前回から順位を二つ下げ、193カ国・地域中、24位となった。

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 報告書によると、新型コロナウイルス流行の影響で20~21年、世界全体でHDIが低下。その後23年の推定で、経済協力開発機構OECD)加盟38カ国全てが流行以前の19年の水準を上回る回復を見せた。一方で、途上国18カ国はコロナ前の水準を下回ったままだという。

 UNDPのシュタイナー総裁は「過去20年、豊かな国と貧しい国との不平等は着実に縮小してきたが、今回の報告書はこの傾向が逆転したことを示している」と指摘。世界で貧富の差が広がっていると警鐘を鳴らした。

 HDIの世界ランキングは1位から順にスイス、ノルウェーアイスランドと続き、香港が4位。韓国が19位、米国が20位で中国が75位だった。アフガニスタンウクライナHDIの後退が際立っているという。