岐阜・岐南町長の「調査報告書」を人事担当者が絶賛 「昭和的ハラスメントの事例が満載...研修教材にピッタリ」(2024年3月9日)

「気にいらないことがあると、すぐに『懲戒』『クビ』『降格』」

なぜ新聞テレビは「セクハラ」だけを記事タイトルにするのか

 またAさんは、新聞やテレビといったマスコミの記事のほとんどが「セクハラ」のみに触れ、「パワハラ」を取り上げない点に不自然を感じたという。

「実際に報告書を読めばパワハラの記述もかなり多くあるのに、なぜ軽視するのかなと。もしかすると古い組織文化で働く新聞記者の方々は『セクハラの方が読者の目を引くぞ』としか考えず、パワハラは『この程度は我慢して当たり前』とあまり問題に感じていなかった、なんてことはないでしょうか」

 たしかに、朝日新聞は3月3日の社説で「町長のセクハラ 外の目と耳が不可欠だ」とし、毎日新聞も「セクハラ問題で引責」(2月28日付け)などもっぱら「セクハラ」を記事タイトルに採っている。唯一、読売新聞だけが「セクハラ・パワハラ認定の岐阜・岐南町長」と併記したタイトルの記事を出している。