菜々緒「チョコレート嚢胞」告白 横澤夏子と女性活躍BeliEVE Project発足イベント
女優菜々緒(35)と横澤夏子(33)が7日、都内で「BeliEVE Project 発足イベント」に出席した。 【写真】ビキニ姿でポーズをとる菜々緒
エスエス製薬の解熱剤ブランド「EVE(イブ)」が3月8日の「国際女性デー」に合わせて、女性が本来持つ力を発揮できる未来を作るために始動した。
菜々緒は「思いを共感させていただいた。プロジェクトを進めていきたい」。3児の母の横澤は「学生時代からEVEを飲んで乗り切ってきた。女性の背中を押してくれるのはうれしい」と話した。
「女性だから」という理由でキャリアが中断されてしまうことに、菜々緒は「大学時代からこの仕事を始めて、ちょうど10年目に壁にぶつかった。結婚、出産はしてないが体がしんどくなった。卵巣にチョコレート嚢胞(のうほう)というのがあって、それが大きくなって来て体を休めなくちゃいけないと思ったのが10年目だった。みんなで支え合っていく世の中になれば」。さらに「女性は月に1回(生理で)体の変化がある。フェアじゃないですよね。でも、そこで頑張ってしまう。もっと、自分を大切にしてほしい」と呼びかけた。
横澤は「出産、妊娠をするとできなくなることが多くなる。(フジテレビの)『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』に出たくて、妊娠8カ月でオーディションを受けに行ったら、スタッフさんに『妊婦さんを(ステージ下の)奈落に落とすなんてできない』って言われた。妊娠と仕事の両立は難しいなと思った」と振り返った。
プロジェクトアンバサダーに就任した菜々緒は自身の仕事を振り返って「我慢するしかなかった。(ドラマなどを)撮り切らなきゃならないので、言えない、言えるわけがないという状況だった。こういうプロジェクトを立ち上げてくれて、お礼を言いたい。諦めずに着実に意識を変えていきたい」。
横澤は「痛みを言ってもしょうがなかった。妊娠中は仕事を諦めなければならなくて悔しかった。でも、先延ばしにしてるんだと言い聞かせて納得していた」と振り返った。
月に1度の生理について、横澤は「正常じゃない自分の状態を伝えるために、夫に『あなたは横澤夏子と結婚したんじゃない、ホルモンバランスと結婚したと思って』と言いました」と明かした。
BeliEVE Projectでは、女性の痛みや悩みを伝えられる、スマートフォンを使ったAIの対話型ツール「Your Voice AI」をスタート。菜々緒は「悩みを持っている人もだけど、話された方も負担になるからいいですね」。横澤が「自分がどんな悩みを持っているのかスッキリする」。
子供が理由で仕事ができなくなることについて、横澤は「罪悪感は消えない。子供のせいにしたくないし、自分のせいにも、会社のせいにもしたくない。それで『神様のせいにする』ことに決めました」。菜々緒は「生理休暇があっても取りにくい。ちゃんと声に出して伝えることが大切」。
2人は大切にしていることを聞かれ、菜々緒は「自分に問う」。「本当に、自分がやりたいことは何なのか考えて決断をしたい。自分と会話することを大切にしている。本当はどっちが好きと聞いています」。横澤は「なりたい自分を声に出す!! 周りに伝わらないから、声に出していけばなれると思う」。
菜々緒は「このプロジェクトを通して女性が活躍できる、いい社会を作れれば」と改めて呼びかけた。