実際に街に出て、移動しながら盲ろう者を介助 支援会が初の特別実習/青森市(2024年3月6日)

実際に街に出て、移動介助の経験を積みました。青森県盲ろう者支援会が特別実習を行いました。

目と耳の両方に障害がある「盲ろう者」を支援する、県盲ろう者支援会。6日には、その通訳・介助員が「移動介助」の技術を向上できるよう特別実習を行い、視覚障害者2人を含めた12人が参加しました。

【介助員が視覚障害者に食材を説明】
「みそラーメンね、メンマとチャーシューとワカメと…」

食堂では、介助員が皿の位置や料理の内容を説明しながら、一緒に食事を楽しみました。

【西澤俊光さん】
「私たち見えないと、ラーメンと一口に言っても、具とか中身分からないので、苦手な物もあったりするし、楽しみも増えるので、説明してもらえると助かります」

食事が終わると、階段を降りて、外へ。

点字ブロックを頼りに歩く障害者。介助者は少し前を歩き、安全にリードしながら進みます。

 

 

 

 

実際に街に出て、移動介助の経験を積みました。青森県盲ろう者支援会が特別実習を行いました。 目と耳の両方に障害がある「盲ろう者」を支援する、県盲ろう者支援会。6日には、その通訳・介助員が「移動介助」の技術を向上できるよう特別実習を行い、視覚障害者2人を含めた12人が参加しました。

【介助員が視覚障害者に食材を説明】

「みそラーメンね、メンマとチャーシューとワカメと…」 食堂では、介助員が皿の位置や料理の内容を説明しながら、一緒に食事を楽しみました。

【西澤俊光さん】 「私たち見えないと、ラーメンと一口に言っても、具とか中身分からないので、苦手な物もあったりするし、楽しみも増えるので、説明してもらえると助かります」 食事が終わると、階段を降りて、外へ。 点字ブロックを頼りに歩く障害者。介助者は少し前を歩き、安全にリードしながら進みます。

同時に、白杖の先が挟まるような穴が開いた側溝や、積雪、段差の有無など、足元や周囲の状況を的確に伝えます。

【参加者】
「自分の視点だけで見ていると、簡単なんですけど、隣にいる人と周りを気にしたらすごく大変」

最後は青森駅へ。

【列車に乗る際のお手本】
「必ず手すりをつかんでもらうこと。で、1歩上がる。この時に、ホームと電車の間に落ちたら困るので、介助する人はまたいで送り出すのを心掛けてください」

電車を乗り降りしたりシートに座ったりと、駅での介助を体験しました。

青森県盲ろう者支援会 神邦泰代表】
「自分の安全だけではなくて、一緒にいる人の安全をどう意識するかというところが一番大事なのかな」
「技術というよりも、一緒に歩くんだという意識と感覚が大事なんだろうなと思います」

【西澤俊光さん】
「これからもどんどんこういう場を設けてもらって、視覚障害者に対して、一般の方にも分かっていただいて理解していただければ、我々も過ごしやすくなるのかなと思っています」

2024年度の盲ろう者向け通訳・介助員養成講座は、6月から11月まで弘前市で開催予定で、5月に受講生を募集します。

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