日経平均続伸、終値は198円高の4万0109円(2024年3月4日『日本経済新聞』)

 
 

 

4日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前週末比198円41銭(0.50%)高の4万0109円23銭だった。初めて心理的な節目の4万円台に乗せ、1日に付けた史上最高値(3万9910円)を連日で更新した。前週末の米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、東京市場でも値がさの半導体関連株などが買われて相場上昇をけん引した。

1日発表の米景気指標が市場予想を下回り、景気減速懸念を背景に米連邦準備理事会(FRB)の利下げへの期待が再び強まった。同日の米株式市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が最高値を更新したほか、半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4%以上上昇した。東京市場でも半導体関連株への買いが集まり、東エレクアドテストの2銘柄で150円ほど日経平均を押し上げた。

日経平均の上げ幅は400円を超える場面もあった。今週は8日に株価指数先物とオプション3月物の特別清算指数(SQ)の算出を控えている。日経平均が取引時間中に4万円台を付けたことをきっかけに売り方が損失回避(デルタヘッジ)の先物買いを入れたことで騰勢を強めた面があるとの指摘もあった。

もっとも、東証プライムの値上がり銘柄数は全体の25%ほどにあたる425銘柄にとどまった。1195銘柄は値下がりし、37が横ばいだった。銀行や海運、空運など景気敏感株の一角には売りが目立った。

東証株価指数TOPIX)は反落した。終値は3.14ポイント(0.12%)安の2706.28だった。JPXプライム150指数は続伸し、1.47ポイント(0.12%)高の1196.67で終えた。東証プライムの売買代金は概算で5兆3879億円、売買高は18億5955万株だった。

ファナックダイキンリクルートが上昇した。安川電の上昇も目立った。一方、川崎汽が大幅安。OLC、JALが下げた。ソニーGトヨタも下落した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕