- 「県全体で考えてほしい」
- 市民への説明会求める
- 石川地区で署名始まる
- 名前を書ける子どもも対象に
- 「力を結集して計画をはねのけたい」
「県全体で考えてほしい」
うるま市自治会長連絡協議会は1日、市内で定例会合を開催。出席者によると、石川地区以外からも生活への影響や「これ以上、基地負担を増やすべきではない」などの意見が上がった。出席した約60人の自治会長らは、子どもの健全育成の観点からも全会一致で反対を決めた。
山城会長は本紙取材に「穏やかな生活を送りたい。うるま市や県全体で考えてもらいたい」と話した。今後、10日に結成予定の「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」に加入。20日の市民集会の成功を目指す。
市民への説明会求める
5日は防衛局に対し、元石川市議OB会と連名で白紙撤回の他、うるま市民への説明会の開催も求める。県議会へも、政府に対して意見書を提出するよう要請する。
石川地区自治会長連絡協議会は「運動が市全体に広がり心強い」とコメントした。同協議会役員の一人は「反対運動がさらに一歩前進した」と喜んだ。
石川地区で署名始まる
うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊訓練場を新設する計画の断念を求める署名活動が、1日から同市石川で始まった。2日、松島区自治会では区民11人が公民館に集まり、市広報3月号に署名用紙と20日に開催する市民集会のチラシを貼り付け、全戸配布する準備を進めた。西原洋子自治会長(77)は「団結して阻止したい」と力を込めた。
名前を書ける子どもも対象に
署名は、10日に結成予定の「自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会」が主催。年齢制限はなく「子どもの将来にも関わる」と、名前を自分で書ける子どもも対象にしている。防衛相と沖縄防衛局長に計画断念と市民を対象にした住民説明会の開催を求める内容で、20日の市民集会後に提出する予定。
西原会長は計画地が民間地に隣接しており、子どもたちが事故に巻き込まれる危険性を問題視。「絶対に許せない」と3日以降、全530世帯に署名用紙を配布する。
「力を結集して計画をはねのけたい」
同副会長で、計画の断念を求める会共同代表の久高政治さん(75)は「相手は国。県民の力を結集し、石川から計画をはねのけていきたい」と協力を求めた。
求める会は今後、署名活動の範囲を広げていきたい考えだ。(中部報道部・屋宜菜々子)