報道写真で伝える能登半島地震と東日本大震災 城南信用金庫本店で4月1日までパネル展(2024年3月1日『東京新聞』)

 まもなく発生から13年を迎える東日本大震災と、1月に起きた能登半島地震の被災地の様子を約60点の報道写真で伝えるパネル展が1日、東京都品川区の城南信用金庫本店で始まった。
東日本大震災からの復興と能登半島地震の様子を伝える報道写真パネル展=1日、東京都品川区の城南信用金庫本店で(由木直子撮影)

東日本大震災からの復興と能登半島地震の様子を伝える報道写真パネル展=1日、東京都品川区の城南信用金庫本店で(由木直子撮影)

 城南信金東日本大震災の記憶を次世代に伝えていこうと、震災後10年の2021年から毎年、3月11日に合わせて開催。今回は能登半島地震も取り上げた。
 東日本大震災では、東京電力福島第1原発事故後初めて開放された福島県大熊町の小学校など復興の歩みを福島民報社岩手日報社の提供写真で紹介する。
 能登半島地震の写真は東京新聞が提供。がれきが積み重なる石川県輪島市中心部や、土砂崩れで孤立した同県珠洲市の集落などをとらえている。
 開幕式では、城南信金の川本恭治理事長が「着実に復興に取り組まれている福島県などの様子とともに、能登半島の現実も伝えたい。今を伝え、これからを考えるきっかけになれば」とあいさつ。観覧した品川区の自営業女性(80)は「災害は怖い、備えは大切だと思わせてくれる。被災者に頑張って、という気持ちを届けたい」と話していた。
 4月1日まで。平日午前9時~午後3時。入場無料。(奥野斐)