能登半島地震の全壊住宅8795棟に 熊本地震を超える(2024年2月20日『毎日新聞』)

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地震発生から1ヶ月以上が経過しても、倒壊したままになっている住宅=石川県珠洲市で2024年2月20日午後1時半、山崎一輝撮影

 能登半島地震で全壊した住宅棟数が20日、石川、富山、新潟の3県で少なくとも計8795棟となり、2016年の熊本地震の8667棟を超えた。能登半島では損壊程度が判明していない住宅も数多く残されており、全壊棟数はさらに増える見込みだ。

 石川県によると、県内の全壊家屋は20日現在、珠洲市4930棟▽輪島市2742棟▽穴水町491棟▽能登町310棟――など、計8540棟に達した。七尾市など7市町は今も全壊・半壊・一部破損の合計数のみを公表している。

 自宅が全半壊した場合は被災者生活再建支援金や義援金の支援対象となるが、申請には市町村が交付する罹災(りさい)証明書が必要となる。【萱原健一、深尾昭寛】

主な震災の住宅被害(20日時点) 全壊棟数 被害総数
阪神大震災(1995年) 10万4906 63万9686
新潟県中越地震(2004年) 3175 12万2667
東日本大震災(2011年) 12万2039 116万7032
熊本地震(2016年) 8667 20万7156
能登半島地震(2024年) 8795 10万2865
総務省消防庁、石川県、富山県新潟県の資料より作成。

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