広島県警は、不同意性交などの疑いで逮捕・起訴されていた警視正の男が留置施設内で死亡したと発表しました。自殺とみられます。
県警によると、死亡したのは、中国四国管区警察学校の警視正・岩本幸一被告(58)です。17日午後8時20分頃、広島中央警察署の留置施設で、巡回中の警察官が意識不明の岩本被告を発見。搬送先の病院で死亡が確認されました。
岩本被告はトイレで、履いていたももひきを首にかけた状態で発見され、遺書のようなものが見つかったということです。県警は、現場の状況から岩本被告が自殺したとみて調べています。岩本被告は、売春捜査を装い、女性に性的暴行を加えたなどとして、これまでに4度逮捕され、1月に開かれた初公判では「ホテルに行きましたが性交はしていません」などと起訴内容を否認していました。
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女性に性的暴行したとして逮捕・起訴 警察学校の警視正が死亡(2024年2月18日『NHKニュース』)
マッチングアプリで知り合った女性に性的暴行をしたとして逮捕、起訴された中国四国管区警察学校の警視正が17日夜、広島県警の留置施設で意識のない状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。警察は自殺を図ったとみています。
死亡したのは、中国四国管区警察学校で指導部長を務めていた58歳の警視正です。
警視正はマッチングアプリで知り合ったあわせて3人の女性に性的暴行をした罪などで起訴されていて、今月6日には、さらに別の女性2人に性的暴行をしようとしたりして4度目の逮捕をされていました。
警察によりますと警視正は広島市中区の広島中央警察署に留置されていて、17日夜8時すぎにトイレの中で意識のない状態になっているのを巡回中の警察官が見つけ、病院に運ばれましたが死亡が確認されました。
当時、警視正は1人で留置されていて、遺書のようなものが見つかっていることから警察は自殺を図ったとみています。
警察は当時の状況や留置の態勢に問題がなかったか調べています。
広島県警察本部の大野勝俊留置管理課長は「警察の施設内で今回の事態が発生したことは遺憾だ。再発防止に向けて徹底した調査を行っていく」とコメントしています。
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女性5人に性的暴行などの疑いで4度逮捕された警視正、留置中に死亡
女性に自らが警察官だと告げて性的暴行を加えたとして不同意性交などの容疑で逮捕・起訴された中国四国管区警察学校の警視正岩本幸一被告(58)(公判中)が17日夜、勾留先の広島県警広島中央署の留置場で意識不明の状態で見つかり、病院に運ばれたが死亡が確認された。付近で遺書のようなものが見つかっており、県警は自殺とみている。
岩本被告は、岡山県警から同警察学校に出向中の昨年9~10月、マッチングアプリで知り合った10~20歳代の女性5人に警察官の制服を見せて脅し、性的暴行を加えるなどした疑いで4度逮捕された。一部の事件ではすでにでに起訴され、広島地裁で先月開かれた初公判では、無罪を主張していた。
【警視正】
警察官の階級の一。警視長に次ぐ4番目の地位で、警視の上に位する。一般職の国家公務員。役職は、警察庁の室長・理事官、警視庁の参事官・課長、道府県警察本部の部長、警察署の署長など。