フジ「ザ・ノンフィクション」婚活特集で話題に…「学歴」と「婚約指輪の相場」問題の現在(2024年2月17日『日刊ゲンダイ』)

 

写真はイメージ(C)iStock
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今月4日と11日に前後編で放送されたフジテレビ系「ザ・ノンフィクション」の婚活特集がX(旧ツイッター)のトレンドワードで1位になるなど、大きな反響を呼んでいる。

 番組は「結婚したい彼と彼女の場合 令和の婚活漂流記2024」と題し、東京・青山の結婚相談所「マリーミー」で活動する3人の未婚男女が登場。婚活アドバイザー・植草美幸氏に助言を求める3人の婚活の様子を追ったドキュメンタリーだが、SNSで議論になったのが11日放送の後編での29歳男性・進藤さん(仮名)のケースだ。進藤さんはメーカーの技術・研究職で、私立大学の理系学部卒。仮交際に進んだ東大卒の女性に断られた理由は、学歴で女性の父親に反対されたことだった。これには《学歴で進藤さん切られたの本当に可愛そう》《東大レベルになると親が学歴気にしてくるのは仕方なくね?》などと賛否が相次いだが……。男性の「学歴」について植草美幸氏に聞いた。

「基本的に男性は、自分と比べて高学歴過ぎる女性の場合、敬遠する傾向にあります。引け目を感じるという理由ですが、女性のご家族の反対も珍しくありません。過去には早慶大クラス出身の女性とマーチクラス出身の男性のカップルで、女性からの申し込みで何度もデートしていたケースがありましたが、女性の父親が『なぜ、早慶大以上の男性じゃないのか』とクレーム。父親自身が有名大を出ておらず、出世できずに苦労したことから、娘の夫には出世してほしいと話していました」

 この女性は以前も学歴で交際相手と破談しているという。高学歴女性からアプローチした場合でも、男性の学歴がネックになる可能性はあるわけだ。

「男性の多くは、自分と同程度以下であれば、女性の学歴は気にしないです。ただ、女性側はまだまだ学歴と年収をセットで考え、かなり重要視しています。東大卒の男性は周囲にも自慢できるということで、人気が高い。『マーチクラス』以上の大学を指定する女性も珍しくありません。逆に女性でも超高学歴で裁判官や弁護士などの士業に就いていると、相手の男性の学歴や年収は気にしない傾向にあります」(植草美幸氏)

 そして、もう一つ話題になったのが結婚指輪の相場についてだ。進藤さんは番組で、婚約指輪(エンゲージリング)には「90万から100万円」で検討していると話していた。そこで植草氏は「相場観からすると、半分の50万円でいいかもしれない」と諭していたが、一昔前なら「給与の3か月分」と言われていた。最近はどうなのか。

「最近の婚約指輪の相場は給与の1~1.5カ月程度。社会背景として、年収は上がらないのに物価は上昇しているので、その分を新婚生活の費用に回すというカップルが増えました」(植草美幸氏)

 SNSでは《進藤さん、頑張りすぎで倒れないか心配になりました》《婚約指輪は給料の3倍説を忠実に守ろうとしてた。ピュアだし、伸び代半端ない》などの声が挙がった。