各国の国会議員に占める女性の割合の推移
千葉県北西部に位置し、ニュータウンが広がる白井市の議会は全国でも数少ない「女性過半数議会」だ。定数18のうち10人は女性議員である。先月行われた一般質問も初日は5議員のうち4人が女性だった。小田川敦子さん(57)は障害者への情報バリアフリー化を「誰もがわかりやすく、暮らしやすいまちづくり」という観点から幅広く取り上げた
▲もともと女性議員が多い議会だったが昨春、統一地方選で比率が逆転した。小田川さんは議会のムードを「性別にとらわれない公平な判断基準が根付いている。発言の機会が平等に確保され、女性にも心地よい議会です」と語る
▲公示後初の日曜を迎えた衆院選は、314人の女性が立候補している。過去最多とはいえ比率は23・4%。決して高いとは言えない
▲選挙で男女の候補者が均等になることを目指す「政治分野における男女共同参画推進法」の施行から6年以上たつ。前回2021年の衆院選は均等化どころか女性候補数は全体の2割に届かず、当選者に至っては9・7%と1割を切ってしまった
▲1946年の衆院選。日本で初めて女性の国会議員39人が誕生した時の比率が8・4%だった。80年近くたってもあまり変わらないとは。「クオータ制」の導入や、女性候補擁立に消極的な政党への助成金の減額などの議論も広がりつつある