街頭演説する女性候補者(木戸佑撮影)
◆「今までの自民党ではチャンスがなかった人材が現れてきた」
候補者の女性比率を党別でみると、自民16.1%、公明16%、立民22.4%、維新17.7%、共産37.3%、国民21.4%、れいわ34.3%、社民29.4%、参政37.9%。
自民は裏金事件を受け、公示前に政治資金収支報告書に不記載があった議員らに対し、小選挙区と比例代表の重複立候補を認めない方針を決定。名簿に載せる候補が減った分を、比例代表の単独候補で補う必要に迫られ、女性や若者を積極的に充てた。比例単独では候補者76人のうち女性が30人を占めた。
◆「小選挙区も含めて女性の擁立を増やすべきではないか」
小選挙区をみると、自民が候補者を擁立した266選挙区のうち、女性は1割以下の25人にとどまり、前回と同様の低水準。女性の新人は6人だけだった。
一方、立民の女性候補者も過去最多の53人(小選挙区47人、比例単独6人)。小選挙区の候補者(207人)の2割が女性となった。大串博志選対委員長は「これとて誇れる数字ではない。女性の政治進出を後押しするのであれば、小選挙区も含めて女性の擁立を増やすべきではないか」と指摘した。
衆院選が公示され、候補者(中央)の訴えを聞く女性たち(平野皓士朗撮影)