洋菓子店「シェ・タニ」賞味期限を改ざん “本来は期限3か月” の商品を1年間にわたり販売 熊本(2024年10月15日』)


www.youtube.com

熊本市の洋菓子店「シェ・タニ」が、売れ残った商品の賞味期限を改ざんして販売していたことが明らかになりました。

【写真を見る】店舗に貼られた「お詫びと臨時休業のお知らせ」 HPには謝罪文も

賞味期限を改ざんして販売していたのは、熊本市の洋菓子製造販売会社「シェ・タニ」です。 シェ・タニによりますと、去年(2023年)のバレンタインデー向けに販売したチョコレート菓子「アマンドショコラ」が大量に売れ残ったことから、賞味期限のシールを張り替えるなどして、約1年間にわたって7店舗で販売していました。

本来の賞味期限は、製造から3か月後の去年(2023年)2月28日でした。

店では本来、第三者機関の検査に基づいてすべての商品の賞味期限を設定していますが、「アマンドショコラ」は期間限定の商品のため、類似商品を参考にして、期限を延ばしたということです。 今年(2024年)9月に元従業員が熊本市保健所に公益通報したことで発覚し、保健所が9月18日から店を訪れるなどして調査を進めています。

■店側の対応は 賞味期限は期限を過ぎてもすぐに食べられなくなるほど品質が落ちるとは限りませんが、こうした改ざんは食品表示法に違反する恐れがあります。 現時点で健康被害はありませんが、店は不適切な表示で販売した商品の数は把握しておらず、店の担当者は「シールの張り替えをいつ誰が指示したのかなども分かっていない」と話しています。 店にはきょう(15日)までに「返金したい」などの寄せられているということです。 店はきょう(15日)、ホームページに謝罪文を掲載していて、店の担当者は「意図的な改ざんではないが、改ざんと言われればそうかもしれない。今後は誤解を招く行為がないよう改善に努める」と話しています。

■1991年創業「シェ・タニ」とは?今後の営業予定 熊本市で1991年に創業したシェ・タニは、バウムクーヘンやケーキなどの商品が人気で、現在は熊本県大分県、千葉県の8店舗とインターネットでの販売を展開していて、従業員は約50人に上ります。

シェ・タニでは10月13日から一部の店舗で臨時休業していますが、保健所の調査などを経て、早ければ10月17日にも全店での営業を再開する予定です。

マスコミ各所の報道について

2024/10/15

この度、弊社の商品「アマンドショコラ」(以下、「本件商品」といいます。)の賞味期限の改ざんしているとの報道がなされたことによりお客様を始め関係各位に対し、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。
現在、この件に関しまして保健所から調査を受け、近日中に結論が出る予定ですが、本件について弊社が調査して現在、判明している事実についてご報告いたします。

弊社は、販売している主要な商品については、第三者機関に細菌の有無などの調査を依頼し、その結果に基づいて賞味期限を設定しています。
しかしながら、本件商品については主にバレンタインデー向けという季節商品であったことから調査機関への調査を依頼せず、賞味期限を設定し、かつここ2年ほどは売れ残った本件商品について類似商品の調査結果を参考に賞味期限の延長を行っておりました。
保健所からもそもそもの賞味期限の設定が科学的・合理的でないという点が問題であるとのご指摘を受けております。
現在、既に本件商品については第三者機関に調査を依頼しており、その結果については判明しだい改めてご報告させていただきます。
今後につきましては、当然のことですが、上記調査の結果が判明するまで本件商品の販売は中止するとともに、主要商品だけでなく、季節商品も含めた全商品について科学的・合理的根拠をもって賞味期限を設定したうえで販売をいたします。
本件商品をこれまで購入された方で返金をご希望される方には原則、購入事レシート又は本品(缶)をお持ちの方には返金対応をさせていただきます。

また、本件商品は現在調査中ではございますが、異なる商品の試験検査成績をご報告いたします。
本件商品につきましても、調査結果や改善策等についてご報告することをお約束させていただきます。
試験検査成績書

次に弊社がシュークリームやケーキのクリームを再利用していると報道されている点ですが、確かにシュークリームについて売れ残りからクリームを抜いて別の皮に入れて販売していた事実はあります。
しかしながら、シュークリームは消費期限が2日間ですので、新しい皮へクリームを再利用し、2日目のものは廃棄しておりました。2日目のシュークリームの皮は柔くなってしまい、1日目と皮の状態が異なっておりクリームを使用しておりました。ですので消費期限1日の商品として販売することに何らの違法性はありません。
またケーキのクリームについては売れ残ったケーキのクリームを再利用することはなく、販売時に型崩れするなどして販売できなくなったケーキに新しいクリームを使用し修正補修をしていただけですので、これについても何ら問題はないと考えていますし、フードロス削減の観点からも望ましいと考えておりました。
もっとも、今回の報道を受け、お客様に誤解を招く行為であったことを反省し、今後はシュークリームの詰め替え及びケーキへの修正補修を中止することとしました。

今回、報道された件につきましては、全て弊社代表者の責任であり、今後は保健所の指導にしたがうのは当然のこと、お客様に誤解を招く行為がないよう全社員一丸となり、改善に努めて参る所存です。
今後も適宜、調査結果や改善策等についてご報告することをお約束させていただくとともに、今回、多くの方にご迷惑、ご心配をおかけしたことを改めて心よりお詫び申し上げます。

株式会社シェ・タニ代表取締役 谷誠志