小林製薬(大阪市)が販売する「紅こうじ」のサプリメントを摂取した人の健康被害の報告が相次いでいる問題で、滋賀県は29日、県内で4人が健康被害を訴えていると発表した。
【リスト】小林製薬が紅こうじを供給していた173社
県生活衛生課によると、草津保健所(草津、守山、栗東、野洲4市を管轄)と長浜保健所(長浜、米原両市を管轄)の管内で30~50代の男女計3人が、倦怠(けんたい)感や吐き気、指の痛みなどを訴えた。このうち50代の女性は、腎機能低下の症状で一時入院。既に退院したが、現在も通院治療しているという。3人はそれぞれ昨年4月から今月下旬にかけて、同社の「紅麹(こうじ)コレステヘルプ」を摂取していた。このほか1人がむくみなどの症状を訴え、草津保健所が調査している。
同社に症状を連絡した2人について28日、大阪市を通じて県に情報提供があったほか、28、29日に各1人が保健所に健康被害を届け出た。県は、現時点でサプリと症状との因果関係は不明としている。
同課は「サプリを摂取し、不安な人は医療機関を受診し、保健所に知らせてほしい」と呼び掛けている。【飯塚りりん】