ノーベル平和賞に日本被団協 「核なき世界実現へ努力」(2024年10月11日『日本経済新聞』

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2024年ノーベル平和賞日本被団協の受賞が決まった=ノーベル平和賞の公式X(旧ツイッター)の投稿から
【ロンドン=湯前宗太郎】ノルウェーノーベル賞委員会は11日、2024年のノーベル平和賞日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に授与すると発表した。被団協は広島と長崎の被爆者の全国組織で、原爆投下の11年後の1956年に結成された。核兵器の非人道性を広めるための草の根運動が評価された。
 ノーベル賞委員会のフリードネス委員長は授賞理由として「核兵器のない世界の実現に向けた努力」を挙げ、「核兵器の使用がもたらす人道的惨事に対する認識を高めるために尽力してきた」と語った。
 授賞式は12月10日にオスロで開く。賞金は1100万スウェーデンクローナ(約1億5700万円)。24年の平和賞候補には197人と89団体の推薦があった。

日本被団協ノーベル平和賞 「核兵器なき世界の実現へ努力」(2024年10月11日『毎日新聞』)
 
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原爆ドーム広島市中区で、本社ヘリから加古信志撮影
 ノルウェーノーベル賞委員会は11日、日本原水爆被害者団体協議会に今年のノーベル平和賞を授与すると発表した。日本の受賞は1974年の佐藤栄作元首相以来50年ぶり。
 ヨルゲン・バトネ・フリドネス委員長は「核兵器のない世界を実現するための努力と、核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきた」と受賞理由を述べた。
 ノーベル平和賞は各国の政府や国会議員、大学教授、過去の受賞者、国際機関の職員などによって推薦された候補者の中から、ノーベル賞委員会(5人)が選出する。今年は計286候補(個人197、団体89)に対する推薦があった。
 授賞式は12月10日、ノルウェーの首都オスロで行われる。賞金は1100万スウェーデンクローナ(約1億6000万円)。
正式名称は日本原水爆被害者団体協議会。米国が1945年8月に広島と長崎に投下した原爆の被害者による唯一の全国組織で、36都道府県にある地方組織で構成される。米国による54年のビキニ水爆実験をきっかけに、56年8月10日に長崎市であった第2回原水爆禁止世界大会で結成された。「原水爆禁止運動の推進」「原水爆犠牲者の国家補償」などを掲げ、被爆体験の継承や被爆者健康手帳の申請支援も続けている。

日本被団協ノーベル平和賞 「被爆者の体験、広く訴えた」(2024年10月11日『毎日新聞』)
 
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ノーベル賞のメダル=2012年12月(代表撮影)
 ノルウェーノーベル賞委員会は11日、日本原水爆被害者団体協議会に今年のノーベル平和賞を授与すると発表した。日本の受賞は1974年の佐藤栄作元首相以来50年ぶり。
 ヨルゲン・バトネ・フリドネス委員長は「被爆者の体験は非常に重要だ。広範囲にわたる個人的な物語を訴え、核兵器の拡散を禁止するよう訴えてきた」と受賞理由を述べた。
 ノーベル平和賞は各国の政府や国会議員、大学教授、過去の受賞者、国際機関の職員などによって推薦された候補者の中から、ノーベル賞委員会(5人)が選出する。今年は計286候補(個人197、団体89)に対する推薦があった。
 授賞式は12月10日、ノルウェーの首都オスロで行われる。賞金は1100万スウェーデンクローナ(約1億6000万円)

ノーベル平和賞に被団協 「核兵器は二度と使われてはならないと証言を続けてきた」と受賞理由(2024年10月11日『東京新聞』)
 
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被団協が開いた核兵器禁止条約発効を記念する2021年の集会で、あいさつする田中熙巳代表委員(中央)=東京・永田町で
 ノルウェーノーベル賞委員会は11日、今年のノーベル平和賞を、日本全国の被爆者らでつくる日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に授与すると発表した。(オスロ・共同)
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 ノーベル賞委員会は公式ホームページで、授賞理由について、日本被団協は「核兵器を世界からなくす努力を続けるとともに、核兵器は二度と使われてはならないと証言を続けてきた」と説明した。