◆PFAS汚染水は雨水排水系統に流入、回収はされず
米軍横田基地(資料写真)
都や福生市によると、基地内の消火訓練場の貯水池から漏れ出た汚染水が、雨水排水系統に流入し、基地南西部の福生市につながる排水口から基地の外に流出したとみられる。当時は台風の影響があり、流出した水は回収されなかった。
貯水池のPFAS濃度は昨年11月の調査で、国の暫定指針値の32倍に当たる1リットル当たり1620ナノグラム。米側は「PFASが残留していた理由は、過去の消火訓練で使った泡消火剤が含まれていたため。この水は定期的に回収し処分している」と説明したという。
◆通報遅れに米側「水の流れを追う調査が複雑だった」
漏出事故の発生から通報まで1カ月以上遅れたことについて米側は「流出した水の流れを追う調査が複雑だった。基地外に流出した可能性が高いと判断した時点で日本側に通報したためだ」と釈明した。