95歳だったという。
【写真あり】皇室の未来を憂慮していた園部逸夫さん
「しかしあくまで議論の前提となるのは、2021年に政府の有識者会議が取りまとめ、国会に対して提出された報告書でした。報告書では、戦後に皇室を離脱した旧宮家に連なる男系男子を養子に迎える案、女性皇族が結婚後も身分を保持するという2案が示されています」(皇室担当記者)
そうした有識者会議の報告書の内容を前提として議論が進んでいくことに、園部さんは危惧を覚えていたのだ。園部さんは、本誌に次のように語っていた。
皇統を維持するためには、女性・女系天皇を認めることを否定できないのに、政治家は誰も言い出さないのです。
また女性皇族は結婚によって皇室を離れなくてはならず、皇位や宮家当主も女系による継承が認められない制度のままでは、皇族数の減少に歯止めがかかりません。
本来、悠仁さまご誕生後も、皇室の安定のために何が必要なのか、議論を止めるべきではありませんでした。歴代内閣や国会がその責任を放棄してきたために、皇室の危機は深まり続けています」
9月27日に投開票が迫っている自民党総裁選。新たな総裁は、園部さんの“遺言”に耳を傾け、皇室の危機を打開することができるのか。