シニアの生活意識 「生まれ変わっても今の配偶者と結婚したい」において男女で20ポイント以上の差(2024年9月15日『ITmedia マーケティング』)

最近1年間の孫消費トップ3は「おこづかい・お年玉・お祝い金」「一緒に外食」「おもちゃ・ゲーム」(出典:ソニー生命保険た「シニアの生活意識調査2024」、以下同)
 ソニー生命保険はネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする全国の50~79歳の男女1000人を対象に「シニアの生活意識調査2024」を実施しました。同調査は毎年行われ、今回が12回目。現在の楽しみなど生活に関する意識や孫消費(孫のための支出)、夫婦観などについて聞いています。
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「孫消費」の実態やシニアの夫婦観が明らかに
 孫がいるシニア(276人)に、この1年間で孫のためにどのようなことにお金を使ったか聞いたところ、1位「おこづかい・お年玉・お祝い金」(65.6%)、2位「一緒に外食」(52.9%)、3位「おもちゃ・ゲーム」(38.0%)、4位「一緒に旅行・レジャー」(32.2%)、5位「衣類などファッション用品」(30.4%)となりました。「一緒に旅行・レジャー」は前年比9.6ポイント上昇、「おもちゃ・ゲーム」は5.2ポイント上昇しています。
 この1年間で孫のための出費をしたシニア(247人)に、孫のために使った金額を聞いたところ、平均額は10万4717円と、2年連続で低下しました。孫消費は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の収束で2022年に急回復していたものの物価上昇の影響が続いていると考えられます。
 孫がいるシニアに孫と今後どのようなことをしたいと思うか聞いたところ、1位「外食」(54.3%)、2位「旅行」(50.7%)、3位「会話」(41.7%)、4位「公園で遊ぶ」(30.8%)、5位「ショッピング」(24.6%)となりました。男女別では「旅行」(男性45.3%、女性55.4%)、「会話」(男性35.9%、女性46.6%)、「メッセージアプリ(LINE)でのやりとり」(男性7.0%、女性20.9%)、「料理/お菓子作り」(男性3.9%、女性18.9%)は、男性と比べて女性の方が10ポイント以上高くなりました。
 配偶者がいるシニア(692人)に、老後も配偶者と一緒に暮らしたいと思うか聞いたところ、「そう思う」が85.1%ちなりました(「非常にそう思う」46.8%と「どちらかといえばそう思う」38.3%の合計)。男女別では「そう思う」と回答した人の割合は、男性92.5%、女性77.2%で、女性の方が15.3ポイント低くなりました。
 生まれ変わっても今の相手(配偶者)と結婚したいと思うか聞いたところ、「そう思う」は61.6%。男女別では男性71.6%、女性50.8%で、さらに男女差が目立つ結果となりました。
 この質問で男女差が出た背景について、ソニーフィナンシャルグループ金融市場調査部シニアアナリストの石川久美子氏は「女性の社会進出が以前よりも進み、『全く別の生き方』の可能性を見出す人は女性の方が多いであろう、ということも考えられます」とコメントしています。