高齢者のコロナワクチン接種「強く推奨」、日本感染症学会など…レプリコン型で周囲の人への感染の恐れ「ない」とも(2024年10月21日『読売新聞』)

 日本感染症学会など3学会は21日、新型コロナウイルスの重症化リスクが高い高齢者に対し、10月から始まったワクチンの定期接種を受けるよう強く推奨するとの見解を公表した。

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昨年のワクチン接種の様子(2023年9月、東京都港区で)=桐山弘太撮影
昨年のワクチン接種の様子(2023年9月、東京都港区で)=桐山弘太撮影

 定期接種は、65歳以上と重い基礎疾患のある60~64歳を対象としている。

 見解では、今冬も大きな流行が予想されるとしたうえで、高齢者が感染すると、〈1〉重症化や死亡のリスクがインフルエンザ以上〈2〉1割超で日常生活に支障をきたす症状が3か月以上続く〈3〉心血管疾患や呼吸器疾患の危険も高まる――ことなどを指摘。接種可能な5種類のワクチンを紹介した。このうち、遺伝物質「メッセンジャーRNA(mRNA)」が細胞内で自己増幅する「レプリコン」と呼ばれるタイプについて、接種した人から周囲の人に感染させる恐れはないとした。

 同学会の長谷川直樹理事長は「いずれのワクチンも変異株に対応しており、医師と相談の上、接種してほしい」と話している。