八田與一容疑者の懸賞金延長、最大800万円 警察「隠れるな、今すぐ出頭するんだ」 別府大学生死亡ひき逃げ事件(2024年9月13日『OBS大分放送』)

警察庁は、2022年に大分県別府市で起きた男子大学生死亡ひき逃げ事件で、重要指名手配されている八田與一容疑者(28)に対する懸賞金(捜査特別報奨金)の受け付け期間を1年間延長することを決めました。上限額は300万円で、遺族らの私的懸賞金の上限500万円を加えると、最大800万円となります。
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■「全国警察を挙げて捜査すべき事件」
八田與一容疑者は2022年6月、別府市の県道で停車中のバイクに軽乗用車で追突し、大学生2人を死傷させ現場から逃走した疑いが持たれています。
制限速度を大幅に超えて追突した凶悪性などから、警察庁は去年9月、八田容疑者をひき逃げ容疑では全国初の重要指名手配に指定しました。しかし、いまだ逮捕には至っていません。
懸賞金の期間を延長した理由について警察庁は、「引き続き国民から広く情報を求め、全国警察を挙げて捜査すべき事件と判断した」としています。
受け付け期間は、11月1日から来年10月31日までとなっています。
■動画で警告「八田與一よ。隠れるな」

県警はこれまで、事件前後に八田容疑者が商業施設で買い物する様子や、裸足のまま逃走する姿を捉えた防犯カメラの映像を公開したほか、関係者から入手した手配動画をSNSなどに投稿しています。
さらに、現在の風貌を予想した6種類の似顔絵を作成。8月にYouTubeで公開した約3分の手配動画は、八田容疑者の普段の様子が音声付きで収められ、動画の最後には「八田與一よ。隠れるな。この動画をみているなら今すぐ出頭するんだ。」との警告メッセージが流れています。
8月末までに警察に寄せられた情報提供は6937件。このうち、八田容疑者の目撃情報は6485件にのぼります。地域の内訳は、関東が2489件、九州が870件、近畿が812件、その他地域が1233件となっています。
県警交通指導課の山下基成次席は「引き続き八田容疑者の一刻も早い検挙に向けて全力で捜査を推進してまいります。改めて皆様に情報提供をお願いいたします」とコメントしています。
■遺族「すぐに捕まるはず、そう期待…」
一方、被害者の遺族もコメントを発表しました。
(以下全文)
八田與一警察庁指定の重要指名手配となり1年が経ちました。重要指名手配になれば、全国の交番や駅などにポスターが貼られ、すぐに捕まるはず。そう期待しながら毎日八田逮捕の知らせを待っていました。しかし、その願いも虚しく、また一つの区切りを終えてしまったことが残念でなりません。
見たくもないのに目に飛び込んでくる多くのひき逃げ事件。被害者を苦しめる理不尽な判決。いつも流れてくる呆れたニュースを見ながら、八田が捕まった後のことを想像します。
前に進みたくても進めない、進んだとしても茨の道。それでも進まないと終わらない長く険しい道のり。
どうか一日でも早い逮捕をお願いします。
情報提供先:【別府警察署】0977-21-2131
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