1990年代にフジテレビ系番組「料理の鉄人」で活躍した和食料理人の道場六三郎さん(93)と、フレンチシェフの坂井宏行さん(82)が17日、監修した高齢者向けメニューの発表記者会見に出席した。同世代が食べやすいように大きさややわらかさを工夫した「100歳ごはん」と名付けた商品で、2人は「少しでも笑顔になってもらえたらうれしい」と話した。
道場さんは具材をやわらかくした肉じゃがなどの総菜8品(単品293~704円)、坂井さんはかまずにのみ込める「フレンチ嚥下(えんげ)食」(全12品を順次発売、3品セット4212円)を監修した。
◆商品化「めちゃめちゃ難しかった」
坂井宏行さん監修の「フレンチ嚥下食」
道場さんは「料理は思いやりというけれど、相手の状態を思いやることを心がけている」と強調。商品化は「めちゃめちゃ難しかった」と振り返った坂井さんは、介護施設で利用者に実際に食べてもらったといい「食べることによって表情が明るくなった。携わって良かった」と話した。
2人は嚥下食の開発、販売を手がける「七日屋」(北九州市)の企画に協力。商品はいずれも冷凍で、同社ウェブサイトなどで販売している。(奥野斐)
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