関係筋の証言として報じた。バイデン氏は討論会後の最初の週末を東部メリーランド州のキャンプデービッド山荘でジル夫人ら一族と過ごした。党内で高まる不安や候補交代論への対応について話し合ったとみられる。
バイデン氏は2期目出馬を決断した際にも、再出馬を促すジル夫人らの意向を尊重したとされ、今回も不安を払拭し選挙戦を続けるための助言を求めたとみられる。
同紙によると、家族らは、バイデン氏が共和党のトランプ前大統領(78)に対し精彩を欠いたことは認める一方、大統領を次の4年間務める能力があると国に示すことは依然として可能だと主張した。撤退を求める圧力に抵抗すべきだと最も強く懇願した1人は次男のハンター氏だったという。
家族の一部や大口寄付者には、討論会の準備を主導した陣営の側近らを非難する声もある。
一方、米CBSテレビによると、28、29日に実施した世論調査で、バイデン氏について認知機能が衰えて大統領が務まらないと有権者の72%が回答した。同氏が選挙戦を続けるべきでないとの回答も72%に上った。高まる高齢不安を裏付けた形だ。