女性客をソープランドで働かせ売掛金回収か ホストクラブ従業員ら職安法違反容疑で逮捕(2024年6月24日『東京新聞』)

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歌舞伎町(一部画像修正)
 東京・歌舞伎町のホストクラブの客の女性から売掛金(ツケ)を取り立てるため、女性を性風俗店に紹介したなどとして、警視庁保安課は24日、職業安定法違反(有害業務紹介)の疑いで、ホストクラブ従業員・小保方信太朗容疑者(25)=住居不定、兄で同従業員の行志朗容疑者(28)=東京都世田谷区、職業紹介業・渡辺善生容疑者(33)=新宿区=の3人を逮捕したと発表した。
◆女性は歌舞伎町→川口→別府と流れた末…警察に相談
 逮捕容疑では、信太朗容疑者は2容疑者と共謀して、勤務先のホストクラブの客の女性=当時(19)=に店でツケにした金を返済させるため、2023年1月ごろ、女性を埼玉県川口市内のソープランドの経営者に紹介し、有害な業務に就かせたとされる。同課によると、信太朗容疑者は容疑を否認し、ほかの2容疑者は認めている。
 保安課によると、信太朗容疑者は2022年10月、歌舞伎町の路上でこの女性に声を掛けて店に連れて行った。女性は10カ月間に20回来店し、計230万円分を支払ったが、このうちツケにした分が払えず、信太朗容疑者の紹介などで川口市大分県別府市など複数のソープランドで働いた。その後昨年11月、警察に相談していた。
 また同課は24日、この女性と大分県別府市ソープランドで不特定多数の客と売春させる契約をしたなどとして売春防止法違反などの疑いで、いずれも同市の会社役員、後藤広美容疑者(59)と夫の芳明容疑者(69)ら6人も逮捕したと発表した。