岡山県警本部
岡山県警の昇任試験問題を部下に漏らしたとして書類送検され、1月に依願退職した元警視正の50代男性が、取り調べ前の自身に、立件に向けた捜査方針や事情聴取の時期を教示したとして、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで、取り調べ責任者となる首席監察官だった50代男性警視正を告発し、岡山地検が受理していたことが11日、関係者への取材で分かった。
元警視正側は、警視正には春の定期人事異動までに懲戒処分(減給100分の10、6カ月)を行うため、容疑を認めるように促す狙いがあったと指摘。代理人弁護士は「捜査に対する国民の信頼を損なう行為の上、捜査情報漏えいの結果、元警視正を強い不安に陥れた」としている。