警察情報の漏えい容疑で逮捕された県警の元生活安全部長が「県警本部長が不祥事を隠蔽した」と批判したことを巡り、本部長は6日、取材に肯定も否定もせず、一夜明けた7日朝は取材に応じませんでした。
本田容疑者は「野川本部長が不祥事を隠蔽しようとしたため、情報を記者に送った」と主張しています。これを受け、野川本部長は6日、報道陣の取材に応じましたが、「事件の捜査の中で必要な確認を行う」と述べ、肯定も否定もしませんでした。
一夜明けた7日朝…。
(記者)「本部長、事件の隠蔽について明確には否定されないのでしょうか。本部長、ひと言お願いします」
野川本部長は記者の問いかけに応じず、無言で県警本部へ向かいました。
警察庁は今後、鹿児島県警に対し不祥事を調査する「監察」を行う方針です。
逮捕、送検された県警の幹部が本部長を名指しして「犯罪行為を隠蔽しようとした」と訴えた問題について林 官房長官が 7日「事件の全容解明に向けた捜査が行われるもの」と認識しているとコメントしました。
7日午前、会見に臨んだ林 官房長官。逮捕・送検された県警の前の生活安全部長が野川本部長を名指しして「犯罪行為の隠ぺい」を訴えた問題について次のように述べました。
(林官房長官)
「個別具体の事案について政府としてコメントすることは差し控えますが事件の全容解明に向けた捜査が行われるものと認識しています」
県警の元幹部に名指しされた野川本部長はきのう取材に応じ「被疑者を逮捕するなど必要な対応が取られている」「捜査の中で必要な確認をやっていく」などと話し隠ぺいがあったかどうかについて肯定も否定もしませんでした。