真鶴町の松本一彦前町長
神奈川県真鶴町の松本一彦前町長(58)が同町の選挙人名簿を不正利用した問題で、公職選挙法違反などの疑いで告発された松本氏ら2人について、横浜地検特別刑事部は3日までに、建造物侵入と窃盗の罪で在宅起訴した。5月30日付で、地方公務員法違反と公選法違反、別の窃盗の疑いについては不起訴処分とした。不起訴の理由は明らかにしていない。
他に在宅起訴されたのは、元町選挙管理委員会書記長の被告(60)。
起訴状などによると、2人は共謀して2020年2月2日、町の文書保管庫に不正に入手した鍵で侵入し、19年の県知事選で使われた選挙人名簿抄本を持ち出し窃取した、としている。
不正利用を巡っては、町が22年9月、公選法違反(職権乱用による選挙の自由妨害)などの疑いがあるとして県警に告発状を提出。