兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事らの言動を「違法行為」などと指摘する文書を作成し、懲戒処分を受けた問題で、市民グループが3日、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置し、文書の内容などを調査するよう求める請願を県議会の内藤兵衛議長宛てに提出した。4日に開会する6月定例会で委員会に付託され、審査などが行われる。
市民グループは「風通しの良い兵庫」。一連の文書問題に関する斎藤氏の対応や人事当局が行った内部調査などをめぐり、交流サイト(SNS)などで意見交換する中で知り合った県民らで結成されたという。
百条委設置を要望する県民ら157人の署名を集めた。請願の提出後、八木和美代表(71)らが記者会見を開き、これまでの斎藤氏の対応について「自分のやったこと、やっていないことを具体的に述べていない」と指摘。「百条委ではっきりしたことを私たちに知らせてほしい」などと訴えた。