NHK中山果奈アナ「自分は、社会にある課題を伝えることに集中して…」(2024年6月2日『サンケイスポーツ』)

中山果奈アナウンサー

NHKの中山果奈アナウンサーが、NHK新卒採用サイトで大学時代にNHKを志望した理由をつづった。

中山アナは「学生時代、手話サークルに入っていて、その縁でNHK『手話ニュース』のアルバイトをすることになりました。手話で情報を伝えるキャスターは原稿をめくることができないので、代わりにめくるのが主な仕事です。放送を前に、キャスターが原稿の内容を手話に翻訳していくのですが、放送ギリギリまで、より伝わりやすい表現をスタッフと考える姿をいつも見ていました。また、スタッフは、視覚だけで情報を得る人たちのために、見やすい字幕の内容、フォントや色味までとことん議論していたんです。『情報を求めている人に、可能な限り分かりやすく提示する』、そういう仕事を自分もしてみたいと思ったのが、NHKを志望したきっかけです」と明かした。

また「その経験もあってか、今、Eテレ『ハートネットTV・#ろうなん』の司会を担当しています。ろう者、難聴者の皆さんとともにお届けする情報番組です。自分は、社会にある課題を伝えることに集中して、どうしても真面目一辺倒になりがちで、もちろんそれは大事なことなのですが、そんなとき思い出すのは、『手話ニュース』でお世話になったキャスターの皆さん。ジョークが面白くて、魅力的な方々ばかりなんです。トークの中で、ゲストの皆さんの人間的な魅力も引き出し、一緒に同じ社会を生きている仲間であること、だからこそ、そこにある壁を取り払っていきたいと感じられるような放送を今年度は目指したいです」と誓っていた。

中山アナは広島県出身で2014年にNHKに入局。松江局、広島局を経て19年から東京アナウンス室勤務。「首都圏ネットワーク」「NHKニュースおはよう日本」でキャスターを務めた。