福島 相馬野馬追2日目 神旗争奪戦など多くの観客でにぎわう(2024年5月26日『NHKニュース』)

暑さ対策のためことしから2か月前倒しされた福島県相馬地方の伝統の祭り「相馬野馬追」は2日目の26日、打ち上げられた旗を騎馬武者が奪い合う「神旗争奪戦(しんきそうだつせん)」などが行われ、多くの観客でにぎわいました。

ことしの「相馬野馬追」は厳しい暑さによる人や馬への負担軽減のため、2か月前倒しして行われていて、2日目の26日は、3歳から90歳までの騎馬武者、およそ380騎が出陣し、市街地を練り歩きました。

南相馬市のメイン会場、雲雀ヶ原祭場地には3万3000人の観客が詰めかけ、騎馬武者が速さを競って疾走する「甲冑競馬(かっちゅうけいば)」や、打ち上げられた花火の中から舞い降りる2つの旗を奪い合う最大の呼び物「神旗争奪戦」が行われました。

神旗争奪戦では騎馬武者たちが巧みに馬を操って旗を奪いとり、名乗りを上げながら小高い山を駆け上がると、会場から大きな歓声が上がっていました。

去年、神旗争奪戦が行われた7月30日は、隣の相馬市で最高気温が35度以上の猛暑日となりましたが、26日は26度と、10度近く低くなりました。

去年に続き訪れたという仙台市の20代の男性は「きょうも暑かったが去年に比べると心地よい暑さで満足して見ることができました」と話していました。

 

 相馬野馬追で2人けが、見物客の女性は馬に蹴られ骨折(2024年5月26日『読売新聞』)

 福島県相馬地方で26日に行われた伝統行事「相馬野馬追」の本祭りで、参加者の同県南相馬市の男性(72)と観光で訪れた横浜市の女性(62)が馬に足蹴りされて腕などを骨折する重傷を負った。2人とも命に別条はないという。

「相馬野馬追」の本祭りで披露された「甲冑競馬」(26日午後、福島県南相馬市で)=横山就平撮影
「相馬野馬追」の本祭りで披露された「甲冑競馬」(26日午後、福島県南相馬市で)=横山就平撮影

 福島県警南相馬署の発表によると、男性は26日午前7時15分頃、自宅から集合場所へ馬を引いて歩いている途中、足蹴りされ、尻を骨折する重傷を負った。男性はケガで祭りに参加できなくなった。女性は26日午前11時45分頃、祭り会場の 雲雀ヶ原ひばりがはら 祭場地で騎馬武者を見ていた時、馬に足蹴りされて左腕を骨折した。