【ふつうの人の出費一覧表付き】61歳独居男性、定年退職し外食から自炊にシフト「食費は月3万円が目標です。おひとりさまはいくらがふつうですか?」(2024年5月26日『LIMO』) 

写真:LIMO [リーモ]
本シリーズでは総務省の家計消費単身モニター調査をもとに、単身世帯の毎月の平均支出額を紹介しています。
 
今回は2024年5月10日に発表された2024年3月のデータをもとに、60~64歳の単身男性(勤労者世帯)の方の食料費の平均データを紹介します。
60~64歳の単身男性(勤労者世帯)の各収支項目の平均支出額や全世帯のおひとりさまの消費支出平均額をまとめた一覧表もありますのであわせてご確認ください。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
60~64歳の単身男性の食料費は月5万5911円【2024年5月10日最新結果】
最新の家計消費単身モニター調査(2024年5月10日発表)によると、60~64歳の単身男性の食料費の平均額は月5万5911円となっています(2024年3月時点)。
本支出額について性別で比較すると、男性の方は女性(4万3926円)よりも多い傾向にあります。
60~64歳の単身男性の月の消費支出は20万5271円【2024年5月10日最新結果】
60~64歳の単身男性(勤労者世帯)の方の、その他の主な出費についても見ていきましょう(月額)。
 ・食料:5万5911円
 ・住居:2万8911円
 ・光熱・水道:1万3475円
 ・家具・家事用品:3530円
 ・被服及び履物:1685円
 ・保健医療:6738円
 ・交通・通信:3万3781円
 ・教育:0円
 ・教養娯楽:2万2430円
 ・その他の消費支出:3万8811円
60~64歳の単身男性(勤労者世帯)の、月の消費支出の平均は月20万5271円です。
全年代の単身男性の月の消費支出は21万4301円【2024年5月10日最新結果】
また、その他の年齢を含めた単身男性(勤労者世帯)の方の消費支出内訳は以下の通りです。
 ・食料:5万4018円
 ・住居:3万7920円
 ・光熱・水道:1万2480円
 ・家具・家事用品:5132円
 ・被服及び履物:4229円
 ・保健医療:7563円
 ・交通・通信:3万9547円
 ・教育:333円
 ・教養娯楽:2万5681円
 ・その他の消費支出:2万7399円
その他の年齢を含めた単身男性(勤労者世帯)の方の、月の消費支出の平均は21万4301円です。
60~64歳の単身男性(勤労者世帯)の方は、その他の年齢を含めた単身男性(勤労者世帯)の方の平均額よりも低い結果となっています。
また、食料費が消費支出に占める割合は27.24%です。
詳細を見ると、60~64歳の単身男性の方は平均と比較して「その他の消費支出」や「食料」に多くお金をかけています。
逆に「住居」や「交通・通信」の出費は平均と比較して少額に抑えられていると言えるでしょう。
60~64歳の単身男性の方は、「その他の消費支出」や「食料」の出費に注意しましょう。
次のページでは、全世帯(単身)の消費支出やその内訳の平均額をチェックできる一覧表を掲載しています。
比較用にぜひ確認してみてください。
全世帯(単身)の消費支出とその内訳の平均額
 ・消費支出:18万2330円
 ・食料:4万4161円
 ・住居:3万8323円
 ・光熱・水道:1万1841円
 ・家具・家事用品:5535円
 ・被服及び履物:5057円
 ・保健医療:7848円
 ・交通・通信:2万4754円
 ・教育:84円
 ・教養娯楽:2万986円
 ・その他の消費支出:2万3740円
毎月の生活費が赤字。収支状況を改善するには
お金を使いすぎて家計の赤字をなかなか改善できない、貯金が減るばかりでお金が貯められないという方は、これからお話する方法で家計管理を考えてみることをおすすめします。
●家計管理STEP1:収入と支出を把握しよう
まずは収入の把握から。手取り収入とは会社員の場合、給与から税金(所得税・住民税)と社会保険料雇用保険・健康保険・厚生年金保険など)を差し引いた後の金額です。
貯蓄や支出の基準になりますのできちんと把握しておきましょう。
次に支出の把握です。支出を把握することでお金の使い方を適切に見直すことができます。
家計簿をつけるなどすることで、支出を把握・分析しましょう。
支出は大きく「固定費(毎月一定額必要な費用)」と「変動費(月によって替わる費用)」に分けることができます。
固定費、変動費の具体的な支出は以下をご参照ください。
 ・固定費…住居費(住宅ローン・家賃)、保険料、通信費(スマホ代)、サブスク代、光熱水費(電気・水道・ガス)など
 ・変動費…食費、日用品費、医療費、被服費、趣味やレジャー費用、交際費など
●家計管理STEP2:支出の見直しのコツをおさえて実行
固定費と変動費、まずは固定費のほうから支出の削減に取り組むことをおすすめします。
毎月一定額必要な費用を見直すことで節約効果を継続できます。
ライフステージや状況に応じた保険契約の見直しをはじめ、家賃が高い場合は引っ越し、携帯代が負担になっているのであれば格安スマホに乗り換えるなどの対策を検討してみましょう。
変動費の削減に関しては、ニーズ(必要な物)とウォンツ(欲しい物)を区別して、ウォンツの支出を抑えることを意識してみると良いでしょう。
またお金を貯めるためには、収入の中からあらかじめ貯金(貯蓄)する分を引いておき、残った金額の範囲内で生活する習慣を身につけることも大切です。
参考資料
 ・総務省統計局「家計消費単身モニター調査」2024年3月
 ・財務局「家計管理の考え方」