小池栄子と仲野太賀
本作は、新宿・歌舞伎町を舞台に描く、“命”をテーマにした新たな“救急医療エンターテインメント”ドラマ。小池栄子、仲野太賀は共にフジテレビGP帯初主演にして、ダブル主演を飾る。
脚本は、脚本家・監督・俳優・ラジオパーソナリティー・ミュージシャンなど、あまたのジャンルで幅広く活躍する宮藤官九郎による完全オリジナル。
フジテレビにおける宮藤のオリジナル脚本は『ロケット・ボーイ』(2001年)以来、実に23年ぶり。また、宮藤と『ロケット・ボーイ』を共に作り上げ、『救命病棟24時』シリーズ(フジテレビ系・1999年~)、映画「仕掛人・藤枝梅安」(2023年)シリーズなどを手掛けた監督・河毛俊作たっての熱烈オファーの末、今回の強力タッグが実現した。
新宿・歌舞伎町にたたずむ病院を舞台に、ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズ、外国人難民などさまざまなバックボーンを持つ“ワケあり”な登場人物たちが交錯する社会の構図をテーマに、“官九郎節”ともいえるユーモアを織り交ぜながら、さまざまな悩みや問題を抱えながらも人生を強く生きる人たち・仲間・家族を通して、「命」の尊さを投げかける新たな救急医療エンターテインメントを届ける。
新宿区歌舞伎町の路地にひっそりと建つ「聖まごころ病院」。その土地柄、救急外来を訪れる患者の多くは、貧しい路上生活者や在留外国人、ホストや風俗嬢など、一般の病院と違い、その特殊な“ワケあり”背景を持った患者たち。そこに、突如としてアメリカ国籍の元軍医である謎の女性が降臨する。彼女は、軍医経験を持つ女医のヨウコ・ニシ・フリーマン(小池)。やがて彼女は、歌舞伎町で繰り広げられるさまざまな闇を明るく照らし出す存在となっていく。
そして、年老いた叔父の病院に勤務する美容皮膚科医の高峰享(仲野)がヨウコと出会い、歯車が動き始める。時代とともに大きな変貌を遂げていく歌舞伎町の中で、ポツリと小さく存在し、取り残されたボロい病院。ネオンを光らせ、人々の欲がうごめく夜の街・歌舞伎町の中で生きる人たちに、小さな病院の光がひとつの心のよりどころとして、病院にいる個性豊かな医師たちと共に明かりをともしていく。
小池が演じるヨウコ・ニシ・フリーマンはアメリカ国籍の元軍医。アメリカのニューオーリンズに生まれ、14歳で母親と2人でカリフォルニアへ移り、その後医大に合格し28歳で医師免許を取得。13年間軍隊病院で働いていた過去を持つ。岡山弁や英語交じりのその口調に独特の個性がにじみ出た明るく芯の通った性格。
親の影響で軍医を志望する中、いきなり戦地に配属され、銃弾が飛び交う“野戦病院”において兵士や住民の救急活動を行うことになった。ある戦地において、ヨウコはがれきの街で瀕死状態の兵士と遭遇することになる。その兵士が死に際、最後の力を振り絞りヨウコに大切な物とあるメッセージを託す。そして、ヨウコはその兵士との約束を果たすため、日本に向かうことになる。
仲野太賀演じる高峰享は、父譲りの金もうけ主義者で、叔父の古びた病院には麻酔医の勉強で来ているが、美容整形クリニックとしてリニューアルオープンするという夢を抱いている。チャラくいけすかない典型的な気取り屋タイプ。夜は聖まごころ病院で麻酔の勉強をしながら、昼は週3で広尾のビューティークリニックで働きアンチエイジング療法を学んでいる。趣味は港区女子とのギャラ飲みで、お金を使って派手ににぎやかな世界に生きている。しかし、ヨウコとの出会いから、享の生き方に変化がもたらされていく。
ダブル主演にして初共演となる小池と仲野が、凸凹でかみ合わなくもどこか引き寄せ合い、互いにひとつの目標に向かっていくストーリーラインに加え、今後解禁されていく個性豊かなキャスト陣と共に、脚本家・宮藤官九郎によるユーモアあふれるエッセンスがちりばめられた新たな医療ドラマが誕生する。
本作は東京・新宿の歌舞伎町にひっそりと建つ「聖まごころ病院」を舞台とする“救急医療エンタテインメント”。聖まごころ病院の救急外来には、その土地柄から貧しい路上生活者や在留外国人、ホストや風俗嬢など、“ワケあり”な背景を持った患者たちがやってくる。そこに突如として、アメリカ国籍の元軍医ヨウコ・ニシ・フリーマンが登場。彼女は、歌舞伎町のさまざまな闇を明るく照らし出していく。宮藤とドラマ「ロケット・ボーイ」でタッグを組んだ河毛俊作のほか、澤田鎌作、清矢明子が演出を担う。
野戦病院で働いていた際に出会った兵士との約束を果たすため日本を訪れるヨウコ役で小池が出演。仲野は、父譲りの金もうけ主義者である美容皮膚科医・高峰享を演じる。享は夜に聖まごころ病院で麻酔の勉強をしており、昼は週3で広尾のビューティークリニックに勤務。アンチエイジング療法を学んでいる。趣味は“港区女子”とのギャラ飲み。にぎやかな世界に生きているが、ヨウコとのひょんな出会いから彼の生き方に変化がもたらされていく。
小池は「アメリカで産まれ育ち、軍医として生きてきたヨウコは、どんな命も平等であり一人でも多くの人を自分が救うんだという信念を持っている強い女性です。彼女の我が道を行く自由さとたくましさを時にチャーミングに演じたいと思っています」、仲野は「『新宿野戦病院』と聞くと、なんだか緊張感のあるタイトルですが、安心してください、コメディーです(笑)! 楽しんでもらえるよう一生懸命頑張りますので、気楽に見てもらいたいです」とコメント。本作で初めて医療ドラマを執筆したという宮藤は「半分ほど書いてみて、ん?果たしてこれは…医療ドラマなのか? とりあえず、自分にとっては新鮮なので、立ち止まらず、このまま進もうと思います。はい。なんか分かんないけど面白いから続けます。どうか見守ってください」とつづっている。プロデューサーの野田悠介のコメントは下記の通り。
小池栄子 コメント
出演にあたって
小さい頃から宮藤さんのドラマを見て育ってきました! こんなにワクワクする作品に呼んで頂き、うれしさと驚きで胸がイッパイです。ヨウコ役、大変光栄であります。素晴らしいキャスト、スタッフが揃いました! 絶対に期待を裏切らない作品にしますので、楽しみにしていて下さい!
役どころについて
アメリカで産まれ育ち、軍医として生きてきたヨウコは、どんな命も平等であり一人でも多くの人を自分が救うんだという信念を持っている強い女性です。彼女の我が道を行く自由さとたくましさを時にチャーミングに演じたいと思っています。私が英語を喋っていることすらも、視聴者の皆さまには笑いながら楽しんでみて頂ければうれしいです。もちろんネイティブな発音に近づけるように頑張ってますが、ネイティブな人から見たら違うなってところはたくさん出てくると思うんです。でもそれももうドヤ顔で、突っ走ろう!って思ってます!
脚本について
今作もさすがの一言しかありません。色んな意味で注目されている歌舞伎町という街を舞台に、そこで生きている人間たちの叫びがうごめいています。やり場の無い思いや社会問題を、宮藤さんならではの笑いと鋭さで描かれていて、見事な群像劇になっています。そしてまた、医療がテーマなので、作品を通して改めて医療に携わる方々への感謝の気持ちが深まりました。
仲野太賀 コメント
出演にあたって
宮藤官九郎さんの作品にはこれまでも何度か出させていただいているのですが、今回は主演と聞いて、とにかくうれしかったです。小学生のころから、好きになる作品はどれも宮藤さんの脚本で、そんな方の作品で主演できるなんて、小さい頃の自分にも言ってやりたいです。また、今回は題材もチャレンジングですし、小池さんをはじめすてきな俳優の方々と、こういう作品に挑戦できることもとてもうれしいですし、撮影がとっても楽しみです。
役どころについて
僕が演じる高峰享は、ちょっとチャラチャラしたお金持ちで、芯もなく(笑)、いろんなことに流されていくキャラクターです。チャラさにもいろいろあると思うので、良い塩梅を探りながら魅力的に演じていきたいと思います。ドラマの舞台である新宿・歌舞伎町は、今の日本の縮図のようで、いろんな人たちが入り交じっていて、ヨウコのキャラクターに影響されて、違うカルチャーである享も感化されていきます。享がどう変化していくのかも気になりますし、皆さんにも注目してほしいです。
脚本について
宮藤さんの作品はセリフのやり取りも面白くてユーモアにあふれていますが、根底にはとても社会的なメッセージが込められていると思います。先の読めない展開にワクワクしながら、今回も宮藤さんならではの鋭くも優しい視点で、歌舞伎町に暮らすさまざまな事情をもった人々を描いた、ヒューマンドラマになっています! 「新宿野戦病院」と聞くと、なんだか緊張感のあるタイトルですが、安心してください、コメディーです(笑)! 楽しんでもらえるよう一生懸命頑張りますので、気楽に見てもらいたいです。
宮藤官九郎 コメント
河毛俊作監督は、誰よりも早く俳優としての僕を面白がってくれた方。25歳、まだ方向性の定まらない僕に“アナタは、なんか分かんないけど面白いから続けなさい”と暗示をかけてくれた恩人です。2001年の「ロケット・ボーイ」以来23年ぶりのフジテレビ。河毛さんから“もう、あらゆるジャンルのドラマを書いたでしょうが”と声をかけて頂きました。“そんなことないですよ、医療ドラマとか、まだ書いてないですし”と返したら、間髪入れずに「新宿野戦病院」というタイトルが送られて来た。え、用意してた? そのレスポンスの早さに驚き、野戦病院というフレーズの今っぽくなさと力強さに驚き、同時に河毛監督の本気を感じました。
舞台は新宿歌舞伎町。トー横、ホスト、反社、オーバーステイの外国人、ホームレス、コンカフェ、ラーメン二郎。よく考えたら、まるで僕のために用意されたようなワクワクする設定。主人公は元軍医と美容皮膚科の医者。小池栄子さん、仲野太賀くんで書きたいとお願いしました。命を扱いながらも深刻になり過ぎず、かといって軽くなり過ぎない絶妙な塩梅を、お2人なら理解してくれるに違いないと思ったからです。半分ほど書いてみて、ん?果たしてこれは…医療ドラマなのか? とりあえず、自分にとっては新鮮なので、立ち止まらず、このまま進もうと思います。はい。なんか分かんないけど面白いから続けます。どうか見守ってください。
野田悠介(プロデュース)コメント
コロナ禍になり、けがをしてもすぐに病院で診てもらえないという事態が起きました。
そんな時、医者を改めて考えるドラマを作れないかと、現代の日本の縮図とも言える新宿・歌舞伎町を舞台にした医療ドラマを河毛監督発案の元、脚本・宮藤官九郎さんと共に作り上げることができました! このドラマは医療ドラマにして、ホームドラマでもあります。歌舞伎町をホームとしている人々が、病院をホームと感じ、家でもないのに病院に居座る人が登場するなど、家族団らんのような雰囲気を感じられる部分もあり、ほっこりされます。
宮藤さんが描く会話劇は、笑って泣けて考えさせられてと、今までの医療ドラマとは全く違います! この一風変わった世界観の中で登場人物のキャラクターも濃い人ばかり! 小池栄子さん演じるヨウコは戦場で培ったタフさやたくましさ、そして英語と岡山弁を流ちょうに話し、めちゃくちゃすごい医療行為もこなすという、かなりぶっ飛んだ役柄ですが、この世界観を振り切って演じて頂いています!
一方、仲野太賀さんが演じる享は、お金持ち主義のイケすかない人です。太賀さんには髪を切って頂き、衣装も相まって、今まで見たことのない新しい仲野太賀さんをお届け出来ると思います! 宮藤さんが描く世界観、お2人のフルスイングのお芝居、笑って泣ける医療ドラマだけどホームドラマのようなこの作品を、是非お楽しみに!