長谷川岳参院議員(自民)が、今年3月に行われた札幌市幹部らとの打ち合わせで、「あんたから1回もありがとうもクソもメールもない」などと市幹部を叱責(しっせき)していたことが、読売新聞による市への情報公開請求でわかった。
市が開示した議事録によると、長谷川氏は3月9日、自身が力を入れるGX(グリーントランスフォーメーション)の各種施策について、市幹部の関係者への調整不足や、当事者意識の低さを指摘。ある市幹部に対しては、「こっちは規制緩和は全部通すようにやってるよ。あんたから1回もありがとうもクソもメールもない。結果もない。誰だ、お前はって感じだよね」と発言し、別の市幹部には「僕はブチ切れるよ」と叱った。打ち合わせには、町田隆敏副市長、北海道や民間企業の幹部も同席していた。
相談窓口を設置
長谷川氏の威圧的な言動が問題となっていることを受け、札幌市の秋元克広市長は9日の記者会見で、市職員が外部からのハラスメント行為を受けた際の相談窓口を設けたと明らかにした。
窓口は7日付で行政部のコンプライアンス担当部署に設置された。国会議員のほか、客らから理不尽な要求を突きつけられる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」などを受けた際に相談に乗り、組織的に対応策を検討する。ハラスメントの具体的な判断基準などを整理したマニュアルも今年度中にまとめる方針だという。