高速道路舗装工事 契約と異なる使用済み材料を使用 NIPPO（２０２４年４月２０日『NHKニュース』）

 

道路の舗装工事などを手がける大手の「NIPPO」が請け負った高速道路の工事で、新品のアスファルトを使う契約だったにもかかわらず、使用済みの材料を使って施工していたことが分かりました。国土交通省は路面の耐久性に問題がないかなどについて調査するよう求めていて、会社は「国に初期の報告を行った。公表することも含めて検討している」としています。

道路の舗装に使われるアスファルト合材には新品の砕石や砂などを混ぜたものと使用済みのアスファルトを混ぜたものがあります。

「NIPPO」は東日本高速道路から請け負った道路の舗装工事で、契約では新品の材料を使うことになっていたにもかかわらず、それとは異なり使用済みの材料を使っていたことが国土交通省の関係者への取材で分かりました。

アスファルトは多くが再利用され、各地の道路で舗装に活用されていますが、新品と比べて耐久性が低くなる可能性も指摘されています。

国土交通省は路面の耐久性に問題がないかやほかにも契約と異なる工事がないかなど、さらに調査を行い報告するよう会社に求めています。

NIPPOはNHKの取材に対し「調査を継続中だ。国土交通省に初期の報告を行っていて、今後結果を公表することも含めて検討している」とコメントしています。

工事を発注した東日本高速道路は「該当する工事では新品のアスファルトを使用するよう求めていたが、一部で契約内容と異なる材料を使用していたとの報告を受け、詳細を確認中だ」としています。

また、中日本高速道路は「NIPPOから一部の道路で契約と異なる材料を使用していたと報告を受け、詳細を確認している」と話しています。