乱戦の衆院東京15区補選!過去の得票数から情勢を分析

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岸田政権の今後を占う、東京15区補選の顔ぶれは

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支持率低下の結果、自民党票のベースは約5万票。保守系候補乱立でどうなる?

 

 

 

 

 

 

まずは自民党。 最近の「政治とカネ」の問題で、地域にもよるが、自民党の得票が3分の2くらい、もしくはもう少し減っています。そもそも政党支持率が3分の2以下になっているので、 MC鈴木「仮に、直近の2回の国政選挙と同じくらいの投票率だったとしてもですよ。

おそらく自民党の得票が5万票いくかどうか」 立憲民主党は2021年衆院選から2022年参院選にかけて大きく票を減らしていますが、「それ以外の選挙でも支持基盤を見ると、4万票くらいはある」とのこと。直近は支持率が上がっているので、4万票をベースに考えてもいいかなと思います。

日本維新の会も4万票弱といったところ。 ここまでを整理すると、自民党がベースを減らして5万票。立憲民主党日本維新の会がそれぞれ4万票弱といったところになるとMC陣は予想します。 過去の得票をベースに考えると、ファーストの会と自民党が推薦する可能性の高い乙武氏が、自民党の5万票を基礎として持ちます。

自主投票の公算が高い公明党は「半分も乗らないかもしれない。1万」、そして都民ファーストの会はどのくらいあるでしょうか……? MC伊藤由佳莉「前回の江東区長選では、自公都民ファーストが支持した現職の区長さんが5.7万、6万弱。これがひとつのラインになる気がしますが……」 MC鈴木は、都民ファーストの会小池都知事が前面に出ることを想定。「(小池さんによって)どのくらい無党派層自民党の支持から離れている人を取り戻せるかという戦いになる」と予想します。 MC鈴木「現状見えている票の基礎的な部分でいうと、やっぱり、5+1+ファーストの1、そこで小池さんがどのくらい後押しできるかという勝負になるだろうと思います」 過去の衆院選小選挙区の結果を見ても、過去4回は自民党柿沢未途氏が議席を争い合う構図。7万から10万票の間、だいたい7~8万票、得票率で3、4割取れば勝てる選挙区。

MC伊藤「柿沢さんの票がどこに行くのかも、すごく気になるところですが」 自民党では本部としては乙武氏を推薦する方向ですが、地元がなかなかまとまらないのが東京15区の傾向です。

取材を重ねるMC伊藤は、「東京15区は三国志と書いている新聞社もあります。地元と党本部との意識の差があると言われている。前回の選挙でも柿沢氏が自民党公認(編集部注:選挙時は推薦、当選時に追加公認)で出ているが、今村氏が自民党推薦で出ていた」と過去の経緯を説明します。

MC伊藤「地元からすると、柿沢さんがこのような形で議席を空かしたということなので、なかなか簡単には手打ちができないのではないかと」 しかも、元衆院議員の秋元氏は、柿沢氏の前に東京15区を地盤としていました。自民党の基盤票とされる5万票から秋元さんに流れる票が出ることもじゅうぶん予想されます。

MC鈴木「自民党でいうと、地元だから秋元さんを支持する方もいると思うので、例えば1万とか、1万5000とか持っていく可能性は十分ありますよと」 MC伊藤「前回も秋元さんが出馬する話がありましたが、ぎりぎりのところで幹部が止めに入ったという話がありまして。それだけ「公認」と「推薦」があったとはいえ、自民党を固めようとする動きがありましたが……今回はなかなかそういう動きも見られないということで、自民党支持票がどこに行くのか……」

さらに、直近の国政選挙に出ていなかった保守党などが新たに出ることで、保守系の票がかなり割れる可能性があるとMC陣は予想します。

MC鈴木「自民党の支持率がかなり下がっている中、保守系の選択肢がいくつかある状況だから、相当自民党票が割れると見ていいんじゃないかと。今の見立てだと、5万は乗らないかな」 そして、気になるのは浮動票の行方です。 小池都知事が推す候補に行くのか、野党勢力に向かうのか。 自公の態度が決定していないところがあるので読みにくい状況です。

収録時点の見立てだと、公明は乙武氏を推薦せず自主投票の公算が高いとされます。このため、MC陣では、公明党の票はすべて乗らないと計算しています。

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